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アンスクーリング・ホームスクーリング関係

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息子をアンスクーリングで育ててきています。子育ては自分育ての過程でもありました。私は外勤をしている時期も結構あるので、あまり親子で何かした、みたいな話は少ないです。どちらかという…
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2021年12月の記事一覧

Living,Loving,Learning #010

ジェイコブ・リバーマンは、自らを実験台にしながら、目が悪くなるとはそもそもどういうことなのか、そして、視力が回復するとはどういうことなのか、これらを丁寧に検証していくうちに、ひかりと霊の世界の仕組みに気づいた人だ。 たいていの光学理論は、ニュートンの考え方がベースになっているが、あるレベルを超えると壁につきあたる。そこに挑んだのがゲーテやシュタイナーの色彩光学理論だ。ゲーテによると色はとても個人的なものであり、みんな同じ色が見えているわけではない、といった話になってくるため

Living,Loving,Learning #011

自然が自らの秘密を、だれかに打ち明けはじめる。その人は、自然を最も適切に注釈する芸術への抗しがたい憧れを感じる。 ー散文の箴言 ゲーテ ー これはわたしだけの感覚なのかどうかよくわからないけど、あんまりととのっていない、味があるなにか、というのがとても好きだ。作り込みや完成度というものが異様に高いものには、白けてしまう。 といいつつ、たどたどしい方が素敵、みたいな小賢しさがちらつくものも、あんまり好きではない(勝手なものです..) テクノロジーが急速に発展したことで、完成

Living,Loving,Learning #012

やがて大人たちの笑い声も、ぼくたちのと混ざり合った。オリビアおばとロジャーおじ、ジャネットおばとアレックおじが果樹園を抜けて現れ、一日の労働が終わった後たまにするように、ぼくたちの仲間に加わったのである。 光と影の交錯する魔が刻が、苦労と心配を中断させてくれた。そんな時ぼくたちは、大人がいつもより好きになるのだった。彼らが半分子どもに立ち返っていたからだ。 ロジャーおじとアレックおじは、少年のように草の中でのんびりと休んでいた。うす紫のきわだって美しいプリントのドレスをきて、

Living, Loving, Learning #001

2017年頃、地方移住して岐阜にいた頃に書いた、小さな冊子がでてきたので、多少加筆してアンスクーリングがらみのメモとして載せておきます。 主に、アンスクーリング的な気持ちにぴったりくる本の引用と、そこからインスパイアされた走り書きです。 日常において、なかったことにしている、ささいな感覚。 そこにもう一度意識を向け、その存在をみとめてみるだけで、 どれほど、いきててよかったという気持ちがもどってくるだろう? 昨夜も私は長いことヴェランダに出て、荒い畔と、それに交る雨粒と

Living, Loving, Learning #002

メタファー的な理解とは、似ていないように見える対象のあいだの類似性を感知する能力である。アリストテレスの言葉にもあるように、「メタファーによって、新奇なものが理解しやすくなる」 ー共感覚者の驚くべき日常 リチャード・m・シトーウィック 山下篤子 訳 よりー メタファー(たとえ話・比喩)的な理解がうまい人は、おそらく何を見ても感じても、言葉の背後にあるエネルギー状態で、直観的に世界をとらえる力が強いのではないかな、と思う。 ひとつのことをたくさんのメタファで多角的に言い表し

Living, Loving, Learning #003

霊性がリーダーシップをとって、テクノロジーがそれに従うのが理想的です。しかし、今はその逆になっている状態です。だから人類はダメな方向に向かっていって、環境は破壊されているのです。 ー原子転換というヒント 久司道夫 よりー 手を動かしながら話をしていると、ほんとうにその時に無理なく、普段なら理解できないようなむずかしい話がするりとわかる、ということが結構起こる。 今日はたまたま、鍼灸の神様的な存在、沢田健先生のお弟子さんが、いろいろなエピソードを書き連ねている鍼灸真髄、をち