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 今の空を君が、何処かで同じように見ていたとして、それだけのことで君との間に繋がりを感じられるほど、僕は心が綺麗ではないし、広くもない。そしてきっとだからこそ、僕は空を眺めている。君が好きだと言っていた、あの青に溶けてしまいたいと、そんなことばかり考えている。
 知らなかったのだ、誰かを好きになった時、消えてしまいたい気持ちになるなんて。

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