イントロクイズのための渋滞

渋滞の道の退屈しのぎにイントロクイズを、と思いつく。spotifyの「平成ポップヒストリー」プレイリストで振り返る平成の曲と曲と曲。ミーハーな夫への対抗心は殊更なく、くるくるサウンドを変えることラジオDJの如く楽しんでいた。

プリンセス・プリンセスから始まり（平成だったの！？と笑い合う）、大江千里、広瀬香美、果てはJUJUやONE OK ROCKまで来たものの、最後のDAOKOにたどり着くことは無く時間切れ。というのも、数ある平成の名曲たちのうちMISIAが3回も出てきたからに違いない。他のアーティストと同じでほぼ一度きりの登場であればもしかしたら完走やもしれなかったのに。しようがない、平成はMISIAとともにあるし、つつみ込むようにEverythingだしI miss youで時を超える。

晩酌を済ませたしばらくのち、夫とふたりで買い物へ行くことにした。イヤフォンを持って昼のクイズの続きをしたい。たしかバッグの右側の外ポケットに入れていたな、と、思い出したところで、やっぱりやめる。なんとなく、あの楽しさは車中の不自由だけのものにしておきたくなった。 飽くこと無いよう少しずつ齧りたい。車に似合う外懐かしい音楽たちには、つぎの愉快と親密のために働いてもらうことにした。

買い物帰りはクイズの代わりに柑橘味の缶チューハイを、はしたなくもおいしくいただいた。夏の夜の高揚。

#平成最後の夏