深淵にとける星

星の名のもとに
綺麗な濃藍の髪が肌をかすめていく
深く濃い蒼が黒に交じりゆらいでいく
それはなにかを隠すように
触れられぬように

それは彼の人のこころか
それともあの日汚してしまったそのてのひらか

ああ、僕は
どうして大事なものを零していってしまうのか


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