お湯部

無類の温泉好き。昨年まで住んでいた大分県別府市から京都を経て現在は首都圏在住。国内外で…

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無類の温泉好き。昨年まで住んでいた大分県別府市から京都を経て現在は首都圏在住。国内外でお湯めぐりしています。 温泉ソムリエ取得、別府八湯温泉道名人位2回獲得。

記事一覧

その名の通り。千葉県勝浦市「勝浦つるんつるん温泉」

先日、暑さに耐えかねて千葉県勝浦市に行ってきました。勝浦市は気象観測が始まった1906年以降、1度も気温35度以上の「猛暑日」を記録していないんです。この日も東京は36…

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13日前
2

劇的に変わった。大阪西成「入船温泉」

大阪西成区のあいりん地区。言わずと知れた労働者の街です。 このあいりん地区の入り口あたりにあるのが、入船温泉。 6年前まで月イチであいりん地区の簡易宿泊所に滞在…

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1か月前
8

別府三大野湯のひとつ。大分県別府市「鍋山の湯」

別府市も一般事業者も管理に全く関与していない、いわゆる「野湯」。地元の温泉好きが自分たちで湯船を作って周辺を整備し、お湯を引いた温泉です。別府市には三大野湯とし…

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1か月前
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通天閣を愛でながら入る湯。大阪市浪速区「ラジウム温泉」

大阪市西成区。私はあいりん地区の簡易宿泊所を巡るのが好きで、以前は月イチで通っていたエリアです。 このあいりん地区から歩いて5分ほどのところにあるのが浪速区の大阪…

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2か月前
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東京ディズニーリゾートそば。千葉県浦安市「舞浜ユーラシア」

東京ディズニーリゾートのすぐそばにあるホテル「舞浜ユーラシア」。ここはSPA施設も充実しているので行ってきました。 3Fにあるホテルのフロントで受付を済まし、大浴場…

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3か月前
9

飛行機を愛でながら。千葉県成田市「成田空港温泉 空の湯」

「日本一短い鉄道」として有名な芝山鉄道・芝山千代田駅のすぐ近くにある「成田空港温泉 空の湯」を訪れてきました。 受付を済ませて改札機を通過。大浴場は3Fにありまし…

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4か月前
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地震のあと。別府「四の湯温泉」

熱海、有馬、道後に続く四番目の名湯ということで名づけられた、別府の「四の湯温泉」。公園の中に佇むジモ泉です。浴室の壁に貼られた温泉分析表は昭和28年のもので、それ…

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5か月前
7

すまん。別府「竹瓦温泉」

別府温泉郷のランドマーク的な温泉といえば、間違いなく竹瓦温泉だと思います。3月末、久しぶりに訪問してみました。 始めて竹瓦温泉を訪れたのは、2020年9月。実はこのと…

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5か月前
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ゴミを焼いた熱で沸かす風呂。千葉県印西市「印西温水センター」

北総線千葉ニュータウン中央駅近くにあるこの施設。 印西温水センターです。この施設、フィットネスクラブや 温水プールなどを兼ね備えた、地元印西市民の健康を見守る施…

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6か月前
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温泉をお持ち帰り。台北「新北投温泉」

昨年末、台北の北投温泉を訪れた際に購入した入浴剤「北投湯の花」。 北投温泉に沈澱した結晶を粉末にした製品で、自然に生成できる湯の花は温泉1トンからわずか1gしか採れ…

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7か月前
3

市民の憩いの場。台湾・北投温泉「千禧湯」

あけましておめでとうございます。2023年の年末を台湾で過ごしていました。台湾にも温泉があります。以前このブログで紹介したのは台湾のジモ泉でした。 今回訪れたのは、…

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8か月前
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海に湯が湧く。鳥取県米子市「皆生温泉」

鳥取県米子市に来ました。実は人生はじめての鳥取県です。大学生のとき、鳥取出身の女性と付き合っていたのに、初めての鳥取訪問。 今回お邪魔したのは、鳥取県米子市の皆…

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9か月前
3

千葉から富士山が愛でられる温泉。千葉県成田市「大和の湯」

千葉県成田市の田園地帯に佇む温泉施設「大和の湯」。場所としては非常にわかりづらく、細い路地やクルマ同士がすれ違えないくらい狭い踏切を渡った先に施設を構えています…

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9か月前
8

このエリアでは珍しい泉質。京都府亀岡市ホテルルートイン「旅人の湯」

京都府亀岡市・JR山陰本線亀岡駅のすぐそば。ホテルルートインに宿泊してきました。 このホテルのウリはなんといってもこの天然温泉大浴場。 泉質はナトリウム-炭酸水素…

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10か月前
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山梨ならでは。石和温泉「ホテル八田」

山梨県を代表する温泉地・石和温泉。その歴史は昭和36年まで遡ります。 大分県別府市も複雑な温泉配管がありますが、こうして公表されているのは初めて見ました。 そして…

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11か月前
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にゅるにゅる。湯布院「泰葉」

温泉湧出量全国第2位の湯布院。 そんな湯布院で日本一の青湯が楽しめる温泉があるというので行ってきました。 その施設は湯布院「泰葉」。 フロントで入浴料を支払って、…

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11か月前
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その名の通り。千葉県勝浦市「勝浦つるんつるん温泉」

その名の通り。千葉県勝浦市「勝浦つるんつるん温泉」

先日、暑さに耐えかねて千葉県勝浦市に行ってきました。勝浦市は気象観測が始まった1906年以降、1度も気温35度以上の「猛暑日」を記録していないんです。この日も東京は36度でしたが勝浦市は32度。30度超えているとしても涼しく感じました。

そんな勝浦市内にあるのが「勝浦つるんつるん温泉」です。

なんでもこちら、名湯100選に選ばれた千葉県で唯一の温泉だそうです。期待が持てます。

宿泊施設でもあ

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劇的に変わった。大阪西成「入船温泉」

劇的に変わった。大阪西成「入船温泉」

大阪西成区のあいりん地区。言わずと知れた労働者の街です。

このあいりん地区の入り口あたりにあるのが、入船温泉。

6年前まで月イチであいりん地区の簡易宿泊所に滞在していた私。宿にお風呂がなかったのでこの入船温泉をよく利用していたんです。
ただ、その当時の入船温泉って、薄暗いし入浴客は全身刺青だらけのヤ○ザしかいないような銭湯でした。

2022年。大幅にリニューアルした入船温泉は、それまであった

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別府三大野湯のひとつ。大分県別府市「鍋山の湯」

別府三大野湯のひとつ。大分県別府市「鍋山の湯」

別府市も一般事業者も管理に全く関与していない、いわゆる「野湯」。地元の温泉好きが自分たちで湯船を作って周辺を整備し、お湯を引いた温泉です。別府市には三大野湯として「へびん湯」「鶴の湯」、そして「鍋山の湯」があります。

鍋山の湯は明礬エリアから山深く入った先にあります。

クルマで入れるのはここまで。ゲートが閉められていますが、左脇から徒歩で進みます。

山道を登った先に

ここが鍋山の湯です。

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通天閣を愛でながら入る湯。大阪市浪速区「ラジウム温泉」

通天閣を愛でながら入る湯。大阪市浪速区「ラジウム温泉」

大阪市西成区。私はあいりん地区の簡易宿泊所を巡るのが好きで、以前は月イチで通っていたエリアです。
このあいりん地区から歩いて5分ほどのところにあるのが浪速区の大阪のランドマーク・通天閣。

この通天閣の真下にあるのが今回訪れた「新世界ラジウム温泉」です。

オープンしたのは昭和27年。老舗の銭湯です。「温泉」の冠がついていますが、地下から湧出した温泉ではなく、湯船に鳥取から取り寄せたラジウム鉱石を

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東京ディズニーリゾートそば。千葉県浦安市「舞浜ユーラシア」

東京ディズニーリゾートそば。千葉県浦安市「舞浜ユーラシア」

東京ディズニーリゾートのすぐそばにあるホテル「舞浜ユーラシア」。ここはSPA施設も充実しているので行ってきました。

3Fにあるホテルのフロントで受付を済まし、大浴場のある4Fへ。

温泉は内湯と外湯。内湯は熱湯とぬる湯、それにジェットバス(非温泉)がありました。あとサウナと水風呂。

ぬる湯は湯温約35℃。サウナのあとの水風呂が冷たすぎる人にはいい温度です。別に冷たい感じもなく、永遠に入ってられ

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飛行機を愛でながら。千葉県成田市「成田空港温泉 空の湯」

飛行機を愛でながら。千葉県成田市「成田空港温泉 空の湯」

「日本一短い鉄道」として有名な芝山鉄道・芝山千代田駅のすぐ近くにある「成田空港温泉 空の湯」を訪れてきました。

受付を済ませて改札機を通過。大浴場は3Fにありました。

大浴場は外湯と内湯。内湯は高濃度炭酸泉と人工温泉。あとサウナ&水風呂もあります。水風呂は井戸水かけ流しだそうですよ。

人工温泉、写真はユズでしょうか。私が入った日はGWということで菖蒲湯でした。

そして外湯。こちらはツボ湯と

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地震のあと。別府「四の湯温泉」

地震のあと。別府「四の湯温泉」

熱海、有馬、道後に続く四番目の名湯ということで名づけられた、別府の「四の湯温泉」。公園の中に佇むジモ泉です。浴室の壁に貼られた温泉分析表は昭和28年のもので、それはそれは歴史を感じさせる建物ですが手入れが行き届きお湯もとてもキレイです。

昨夜別府市では震度4の地震に見舞われました。このキレイな温泉、一夜たった今朝の状態がコチラです。

泥湯になっています。この泥湯状態で入浴が可能かどうかは不明で

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すまん。別府「竹瓦温泉」

すまん。別府「竹瓦温泉」

別府温泉郷のランドマーク的な温泉といえば、間違いなく竹瓦温泉だと思います。3月末、久しぶりに訪問してみました。

始めて竹瓦温泉を訪れたのは、2020年9月。実はこのときも雨でした。

明治12年(1879)創設で、当初建築されたものは竹屋根葺きの浴場でその後改築されたものが瓦葺きであったため、竹瓦温泉の名称がついたと伝えられています。
現在の建物は昭和13年(1938年)に建設されたもので正面は

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ゴミを焼いた熱で沸かす風呂。千葉県印西市「印西温水センター」

ゴミを焼いた熱で沸かす風呂。千葉県印西市「印西温水センター」

北総線千葉ニュータウン中央駅近くにあるこの施設。

印西温水センターです。この施設、フィットネスクラブや

温水プールなどを兼ね備えた、地元印西市民の健康を見守る施設です

スイミングやフィットネスのあとは、やっぱりお風呂ですよね。

印西温水センターのお風呂はジェットバス2種類、打たせ湯、サウナ&水風呂があります。写真にある円形の湯船もジェットバス。湯温は体感40度くらい。じっくりゆっくり浸かれ

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温泉をお持ち帰り。台北「新北投温泉」

温泉をお持ち帰り。台北「新北投温泉」

昨年末、台北の北投温泉を訪れた際に購入した入浴剤「北投湯の花」。
北投温泉に沈澱した結晶を粉末にした製品で、自然に生成できる湯の花は温泉1トンからわずか1gしか採れないという貴重な製品だそうです。

パッケージの中はこんな感じ。北投温泉郷のマップが描かれています。

そしてこれが湯の花。かわいい。

開封してみると、包みが入っていました。

早速お風呂に投入してみます。

なかなか溶け出さないので

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市民の憩いの場。台湾・北投温泉「千禧湯」

市民の憩いの場。台湾・北投温泉「千禧湯」

あけましておめでとうございます。2023年の年末を台湾で過ごしていました。台湾にも温泉があります。以前このブログで紹介したのは台湾のジモ泉でした。

今回訪れたのは、台湾4大温泉のひとつ・北投温泉です。台北市内にあり、地下鉄で気軽にアクセスができます。

駅を降りると、さっそく手湯がお出迎えしてくれます。

ここから歩いて20分とかからない所に源泉があります。

北投温泉の特徴として、白硫黄泉、青

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海に湯が湧く。鳥取県米子市「皆生温泉」

海に湯が湧く。鳥取県米子市「皆生温泉」

鳥取県米子市に来ました。実は人生はじめての鳥取県です。大学生のとき、鳥取出身の女性と付き合っていたのに、初めての鳥取訪問。
今回お邪魔したのは、鳥取県米子市の皆生(かいけ)温泉。昔、漁師の間で皆生の沖合で潜ると温かいお湯が沸いていたといい、明治33年に自噴泉が発見されたというなかなかの歴史。
そんな中、ここベイサイドスクエア皆生ホテルを訪問してみました。

お湯は泉質はナトリウムやカルシウム、塩化

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千葉から富士山が愛でられる温泉。千葉県成田市「大和の湯」

千葉から富士山が愛でられる温泉。千葉県成田市「大和の湯」

千葉県成田市の田園地帯に佇む温泉施設「大和の湯」。場所としては非常にわかりづらく、細い路地やクルマ同士がすれ違えないくらい狭い踏切を渡った先に施設を構えています。

コンセプトは「大人が静かにくつろげる空間」。なるほど、この場所は大人じゃないと辿り着けません。そして本当に「大人が静かにくつろげる」ために、小学生未満の子どもは入館できないのだそう。まさに隠れ家的な温泉です。
温泉は1F。内湯と外湯が

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このエリアでは珍しい泉質。京都府亀岡市ホテルルートイン「旅人の湯」

このエリアでは珍しい泉質。京都府亀岡市ホテルルートイン「旅人の湯」

京都府亀岡市・JR山陰本線亀岡駅のすぐそば。ホテルルートインに宿泊してきました。

このホテルのウリはなんといってもこの天然温泉大浴場。

泉質はナトリウム-炭酸水素塩泉。

ここ亀岡といえば、京都の奥座敷・湯の花温泉が特に有名で、その泉質は放射能泉である「ラドン」や「ラジウム」を多く含む温泉なんです。そんな亀岡でナトリウム-炭酸水素塩泉が沸いているなんて。Phも7.8と弱アルカリ。お肌にとっても

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山梨ならでは。石和温泉「ホテル八田」

山梨ならでは。石和温泉「ホテル八田」

山梨県を代表する温泉地・石和温泉。その歴史は昭和36年まで遡ります。

大分県別府市も複雑な温泉配管がありますが、こうして公表されているのは初めて見ました。

そして今回お世話になったのはこちら。ホテル八田さんです。

こちらの温泉ホテル、売りはワイン風呂。ザッツ山梨ですね。さっそく入ってみました。

ワイン風呂だけあって、お湯は赤ワインのようです。

この湯、山梨産の葡萄からワインエキスを取り出

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にゅるにゅる。湯布院「泰葉」

にゅるにゅる。湯布院「泰葉」

温泉湧出量全国第2位の湯布院。
そんな湯布院で日本一の青湯が楽しめる温泉があるというので行ってきました。

その施設は湯布院「泰葉」。

フロントで入浴料を支払って、クルマで数十メートル移動。離れにある浴場に移動しました。

「日本一の青湯」というのは、温泉の権威が認定したというのが根拠らしいです。

そして実際のお風呂はこんな感じ。

ぱっと見、別に青くはありませんでした。
ただ、温泉は生き物。

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