2/13(日)

営業は楽しいに尽きる。
ずっと楽しいが、最近は特に楽しい。
目に見える結果の世界に呑まれてうまくいっていないと焦っていた時期を越えて、今は目に見えない種類の自分なりの結果がしっかり認識できていて、日々手応えを感じられる。

「資本主義の外側で存在したい」という幼い衝動を抱いていた昔の自分の感覚を、今は気持ち的にうまくミックスできている。
資本主義の世界、今は好きでも嫌いでもない。
離れようと無理することもないし浸かることもない。楽だ。

昔は結果を出そうと必死で生きていたが、いつからか結果を出さないと生きていけない世界は怖いと感じるようになった。
結果が出せないなら死になさい。なんて、自分は他人にも自分にも全く思わないのに、周りにどこかそういう雰囲気があると感じていた。
あってもいいが自分には合わなくて、そんな類のプレッシャーを与えられることも与えてしまうことも嫌だった。
今もやっぱり嫌だから、怖い感覚からはなるべく距離を取るようにしている。
結果なんてものは各自の手応えで決めてしまえばそれで終わりだ。


喫茶店、珈琲屋、という商売。
日々の営業の中に目に見えない結果というものが存在していて、それは自分の心地良さや生きやすさ、自分なりの表現活動、楽しさ等、自分が本当に得たかったものにしっかり直結している。
商売だけど商売じゃないような、人生や生活の一部のような気分になりつつある。

人気の店じゃないけど面白い人が来る。
贅沢はできないけれど自分が贅沢だと思うものには囲まれている。
景色、人、猫、流れの遅い時間、美味しいもの、澄んだ空気感。

ハンバートハンバートの「虎」という曲が好きだ。
「何を見ても何をしても僕の心凍えたまま」から始まる歌詞の内容にすごく共感していた時期がある。20代前半の頃は特に。

酒は変わらず飲むが、今は暖かい。
たまに凍るが、それも面白い。

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