間の人

田舎の古民家で喫茶店やってます。

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田舎の古民家で喫茶店やってます。

最近の記事

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久しぶりに泊まりで古ビルの改装へ。 まだいろいろ整ってなくてお風呂にも入れない状態なので、昼過ぎにガス屋さんに来てもらった。来てくれた二人組のうちの若いちょっとヤンチャそうな人が説明上手で、頼りになるなあと感じる。工事はもう少し先、早くお風呂が使えるようになってほしい。 喫茶店で休憩した後作業。店になる部分の奥側にカウンターの足掛けのために設置したであろうコンクリートのこんもりがあって、それをハツる作業の続き。途中ハツリ機の振動が嫌になってハンマーで叩き始めたところで手首を

    • 3/3

      今日は午前中猫を病院に連れて行き、午後にずっと放っていたキウイの剪定。一昨日椿を剪定して、風が通るようになって気持ちいいなと思ったが後方にウジャウジャと伸びるキウイの蔓が気になっていた。剪定自体はあまり慣れていなくて、下手くそにやっては植物に悪いからと今までは得意な友人任せにしていたが、自分でやってみることに。 最近はこの自分でやってみるということを、難しく考えずに出来始めたように思う。分かるとこまでなるべく調べ、あとは植物と話しながらとでも言うような。「ここ切って大丈夫?」

      • 2/13(日)

        営業は楽しいに尽きる。 ずっと楽しいが、最近は特に楽しい。 目に見える結果の世界に呑まれてうまくいっていないと焦っていた時期を越えて、今は目に見えない種類の自分なりの結果がしっかり認識できていて、日々手応えを感じられる。 「資本主義の外側で存在したい」という幼い衝動を抱いていた昔の自分の感覚を、今は気持ち的にうまくミックスできている。 資本主義の世界、今は好きでも嫌いでもない。 離れようと無理することもないし浸かることもない。楽だ。 昔は結果を出そうと必死で生きていたが、

        • 2/9(水)

          昼から津山の古ビルの改修に向かう。 着いてから鍵を忘れたことに気付く。 不思議と嫌な気はせず、川でも見ようかと満菜と川沿いの道を歩く。 行きたいクラフトビールの工場があったので予定変更を考えていたが、満菜のお母さんが近くの学校に勤めているので電話して、鍵をもらいに行く。 無事鍵を受け取り作業開始。 今日は満菜が2階の部屋の片付けで自分は店舗部分の床剥がし。 大量の埃が舞う中、ひたすら床材をバールで剥がす。 あわいを改修していた時と比べると、なんとなく勝手が分かってきたような

          2/5(土)

          今日は一日雪。 お客さんは少なかったが、全員に納得のいく珈琲が淹れられたから良かった。 16時過ぎ頃、差してきた陽の光と景色の中の粉雪と店でかけてた寺尾紗穂の音が重なってたまらなく美しかった。 あんな瞬間を届けられたらいい。恐れず、変に合わせず、あれをやるべきだと感じた。 営業後、ビールが切れていたので買いに行く。 車中で満菜が「自分が全知全能になったら何する?」というトリッキーな質問をぶつけてくる。 金女能力いろいろあっても最終的には今やってることがやりたくなるかもなあと

          2/3(木)

          焙煎用の鋳物コンロが不調で火が赤くなってしまい、火力のコントロールが普段通り行かず。 以前折り鶴に行った際、藤原さんが「焙煎機のトラブルで温度が判断できなくなって困った。どんな焙煎でも結局裏切らないのは火力、時間、色、音の4つだと実感した。」と話していたことを思い出し、それを頼りに焼き切ることを決意。 なんとかまとめたがその4つの指標のみで完璧に焼き切れる技量はなく、繊細さのない豆になってしまった。 焙煎に関する不調はいつもどうしてこうも不安を煽るのだろう。ソワソワする気

          2/2(水)

          定休日だが、二日連続で来客あり。 たくさん話し、新たな発見も多々。 北海道に移った友人が雪を掻く様子を動画で眺める。 伊豆の友人から自ら作った果物が届く。 遠いが近い。近いが遠い。 少し気の抜けた手応えのない夜を過ごしていたけれど、一日の終わりに何気なく聴いた曲が良く、心穏やかになる。

          1/29(土)

          今日は自分が以前、教員をしていた時に担任した子がお母さんと一緒に来てくれた。 久しぶりの再会かつ、学校という場所以外で会ったことがなかったため、向こうもこちらも少し緊張していたように思う。 学校はどうか、大きくなったね、など、ありきたりなことしか言えず。 自分の照れた距離感に少し後悔しつつ、そんなことよりも、来てくれたことがなにより嬉しいなと思い返す夜。 その子のお母さんと話す中で、「やろうとしてることの本質は教員の時と変わらないんですよ」という言葉が自分から不意に出て、

          1月27日 (木)

          数日前に、用事で昔住んでいた街に行った。 特に用事のない時間を過ごした街。 喫茶店や安居酒屋に吸い込まれた街。 住んでいた時、よく通る商店街の路地にいつも気になっていたジャズ喫茶があった。 自分が通ってた珈琲屋のマスターが若い頃に通っていた店。 白い外壁の窓から中が少し見える。いつも窓際の席に1人、カウンターに1人といった具合。 6年住んだが、少し気を遣ったのか、結局そこには行くことがなかった。 用事の帰りに通りがかって、初めてその店に入った。客の居ない店内で、マスターが

          1月27日 (木)

          ホリチさん

          自分が仙人と呼んでいた、高松で散々通ったFUZZの向かいにあるACEのホリチさんが事故で亡くなった。 フレアジーンズに腰まで伸びるボサついたグレーの長い髪、自分の鳴らした爆音にやられてか聞こえづらい耳、話してるとたまにカッと開く目、ホホッと笑う口元、仙人なのか無邪気な子供なのか分からない、唯一無二の人。 周りから生きる伝説と呼ばれていて、自分もなんだか生き仏を見ているような気で会っていた。 特段深い仲でもない。バンドでお世話になってもいないし、ご飯を食べに行ったこともない。

          ホリチさん

          5/29

          数日前にギックリ腰になって、今日は腰にバクダン抱えたまま自分の意地でキャンプ場に向かった。満菜に行きも帰りも運転してもらって到着。管理人夫妻に設営手伝ってもらってなんとか出店。こんなご時世にいろんな人が来てくれた。全て当たり前ではない。 ありがたい。 帰ってから満菜と介護とか障害者支援とかのことについて話した。 直近で自分が怪我をして目に見えて他人に頼らざるを得なくなったのもあって、考えることや感じることが以前と少し変わったように思う。 今回の怪我は自分の考えをアップデー

          完璧であるためには、1秒ごとに変化しなくてはならない。

          夜も遅くなってきた。寝なくては。 と思いつつ、ついつい本に手を伸ばしてしまっている。 何の気無しにイリュージョンを手に取った。リチャードバックが書いたものを村上龍が翻訳したやつ。 かなり昔に読んだけどなくして、ちょっと前に他県の古本屋で見て、懐かしくて買い直した。 適当に開いた。121ページ。 「きれいな空だ、ドン」 「完璧な空だと思うか?」 「完璧って何だ」 「完璧な人格っていうだろ?そういう意味でさ」 「空はいつだって完璧さ」 「1秒ごとに変化してるのに完璧だって

          完璧であるためには、1秒ごとに変化しなくてはならない。

          作った指輪のこと

          なんか面白くならんかと最近noteを書き始めたが、なんだか高校生ぐらいに流行りに乗ってブログを書いてた時のことを思い出して懐かしい気持ちになった。 思い出すと恥ずかしい気持ちになるのはなんでだろうか。丸坊主だったからだろうか。すごく恥ずかしい。 好きなアーティストがいたり作家がいたりする。みんな誰かしら好きな歌手がいたり、ブランドがあったり、著者がいたりする。んで好きな作品があったりする。曲だったり映画だったり本だったり。 思い返すと自分は感情や欲求、衝動がそのまま具現化

          作った指輪のこと

          軽トラの地位を上げたい。

          完全に思いつきで始まったお茶摘み大会が終わったので日記を書きます。 1位はたかゆでした。そんな顔してる。 昨日はこの古民家の元々のポテンシャルを晒したので、今日は改装中のことについて。 キレイにしてある家だけど、どこ見ても物、物、物。家の物を14畳ぐらいある和室にとりあえず避難させてた時もあって、その時は古道具屋みたいになってたな。 食器とか壺とか、大量のお祝いの品とか古くなったタンスとか、捨てにくいものが多すぎて困ってたら、近所のなぜか家でリサイクルができると豪語する

          軽トラの地位を上げたい。

          丁寧な暮らし

          1ヶ月続いた片付け祭りも終焉を迎え、やっとこさ落ち着いて生活でき始めたので家の紹介でも。 初めて家の中見たときは綺麗だな〜と感動した。 だって今まで見た家は床が抜けてたり、屋根が歪んでたり、自分より背の高い草が生えてたりしたから、ここは天国のように思えた。 最初に見た家。全体的にボッコボコ。 「家が凹んでる」という謎の表現をされた家。 ふすまってくの字に曲がるんだ。 ススキが伸びすぎて玄関が見えない。陽当たりが裏目に。 天井が剥がれてる。友人が「惜しいな〜」と言って

          丁寧な暮らし