完璧であるためには、1秒ごとに変化しなくてはならない。
夜も遅くなってきた。寝なくては。
と思いつつ、ついつい本に手を伸ばしてしまっている。
何の気無しにイリュージョンを手に取った。リチャードバックが書いたものを村上龍が翻訳したやつ。
かなり昔に読んだけどなくして、ちょっと前に他県の古本屋で見て、懐かしくて買い直した。
適当に開いた。121ページ。
「きれいな空だ、ドン」
「完璧な空だと思うか?」
「完璧って何だ」
「完璧な人格っていうだろ?そういう意味でさ」
「空はいつだって完璧さ」
「1秒ごとに変化してるのに完璧だって、そう思うか?」
「ああ、海もそうだ、完璧だ」
「完璧であるためには、1秒ごとに変化しなくてはならない、どうだ、勉強になるだろう」
開いてすぐに目に入ってきた登場人物のこの会話がすごく良くてグッときた。
雲が流れたり潮が満ちたり引いたりするように、たぶん人間の毎日も変化してる。
自覚がない時が多いけど、自分も本来1秒ごとに変化しているんだと思う。
空や海のような完璧さ。人間の中にもそんな感じのものを見つけられるだろうか。
みたいなことを思ったりしてます。
今日もお疲れ様でした。
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