近況を話す

 「東京は大変でしょ?」「どうなのかな 流れるペースはゆっくりでわるくはないよ」「こっちも 九州の中でも移動しにくくなってるから 東京はほんと 遠くに感じるよ」「そうなんだね」など話し Iが「言葉にしたときは もう 遅れてて じぶんにとっては あまりちからにならないんだよ」 「どういうこと?」 「言葉にすると 過去になるからさ」 「概念化したものは 火葬した骨みたいなイメージあるけど そういうこと?」 「骨って言うのは そっちくらいだろうけど まぁそうだね」 「過去のことが 過去になると 言葉になるっていうのはあるだろうね」 「うまく 過去になったら すっきりするんだろうけどさ」などまた話 いろいろ話をしたけど 「こう話せるのはIくらいだよ」 「ああ」 「骨っていっても Iは汲み取るでしょ」 「ほんとのところは わかってないのかもしれんけどね」 「わかってるかなんて 確かめようもないからね」 「そうなんだよ」 「まぁ また三ヵ月後くらいかな?」 「三ヶ月は けっこう変わるだろうね」 「また」 「またね」 「ありがとう」

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