【名作】クイーンの遺伝子Lady Gaga(レディー・ガガ)"Poker Face(ポーカー・フェイス)"和訳〜ポーカーのルールおさらい
ガガの野望はここから始まった。
和訳
彼ら(ポーカーの対戦プレーヤーたち)がテキサス(・ホールデム:ポーカーの一種)でプレイするように彼らを手中にしたい(抱きしめたい)の
彼らをたたんで(フォールド:ゲーム放棄させて)、彼らに私を襲わせ(ヒットさせて)、レイズさせる(アゲる、賭け金を上げる)、
ベイビー、(あなたは)私と一緒にいて(それが好き❤)
ラブ・ゲーム(ゼロ対ゼロの試合のことでもある、次に1点取った方の勝ち)の直感で
スペード(”スペード”の1:エースは始まりでもあり、また強い♠️)の組(ペア)からゲームに乗ります(参加)
そして彼が引っかかった後、夢中になった彼の心(”ハート♥️”)にある「もの」(ワンには最強の「1」の意味も)を「プレイ」(または演奏)します
[Pre-Chorus]
oh-oh-oh
彼を熱くさせる、
私が持ってるもの(配られた強いカードや得た賞金、または自分自身)を彼にショー(カードを見せ、勝敗を決めること)して
[Chorus]
読めない、読めない、
ノー、彼には私のポーカー・フェイスが読めない
(彼女は今まで誰のしたことのないように私を手に入れてしまった)
[Post-Chorus]
ポーカー・フェイス (彼女の顔を衝け)
P-p-p-poker face (彼女の顔をxxxしろ)
[Verse 2]
彼と一緒に(ダイスのように)転がりたい、私たちはハードな(強い)ペア(組み)になります
ちょっとしたギャンブルもあなたが一緒にいるときが楽しいです (私はそれが大好き)
ロシアン・ルーレットは銃(ガン)なしでは意味ありません
ベイビー、それが愛なら、ラフ(荒々しい)じゃないと楽しくない 楽しくない
[Pre-Chorus] oh-oh-oh彼を熱くさせてあげる、私が持っているものを彼に見せる [Chorus] 私のことが読めない、私のポーカーフェイスが読めない、彼は私のポーカーフェイスが読めない(彼女は誰のしたこともないように私を落とした) [Post-Chorus]P-p-p-poker face, f-f-fuck her face(Mum mum mum mah)P-p-p-poker face f-f-fuck her face(Mum mum mum mah)(Mum mum mum mah)(Mum mum mum mah)
[Bridge]
あなたのことを愛してるなんて絶対に言わないし、キスしたりハグしたりもしない
だってブラフ(本当は大本命だけど違うフリ)だから
私のマフィン(唇)に賭けて、私は嘘を言っていない(または寝てるんじゃない)
ただ私のラブ・グルー・ガン(グルーガンはDIY で使う液状糊のでる銃型工具)で気絶させてるだけ(スタン・ガンと、スタニング=マーベラス:私は素晴らしく魅力的、の2つを掛けてる)
カジノのひよこ(:chickと inで臆病者"チキン"に聞こえる)のように
あなたの銀行を取り上げても(または襲っても)OK、
私があなたに全額支払ってしまう前に
私はこれ(私の与える賞金、至極のもの、その価値)を約束します、約束します
この手(ハンド=手札)をチェック(または支払い、またはベットのアクションの一つ)してください、
なぜなら私は素晴らしい(マーベラスだ)からです
[Chorus]
読めない、読めない、
ノー、彼は私のポーカーフェイスが読めない
(彼女は誰のしたことのないように私を手に入れてしまった)
[Post-Chorus]
ポーカー・フェイス (彼女の顔を衝け)
P-p-p-poker face (彼女の顔をxxxしろ)
ちょっとした解説
ポーカーフェイスは、デビュー時から、ガガ様をフェイム(fame、有名人、セレブ)に押し上げた曲。
今でもかなり評価が高く、小林克也DJもジェットストリームかなんかで推してました。
サンプリングという技術を使って、
Boney M(ボニー・エム)というグループの
”Ma Baker(マー・ベイカー)”という曲の
冒頭の低い男性の声の
ママママ〜
を取り入れました。
ボニーMは、1970年代後半にドイツ🇩🇪から生まれたディスコ🕺ソンググループ。
低〜い声のドイツ人男性が歌い、ジャマイカなどアフリカ系の女性3人のコーラスと、ダンスパフォーマンスとして男性(インド出身?)が口パクで歌うふりをしています。
見た目は黒人男性1人と、女性3人のバッキングコーラスという感じ。
ディスコブームの最中、1976年の「怪盗ラスプーチン(ラスプーチンとはロシアの歴史上人物)」が大ヒット。同じくドイツのディスコグループ、「ジンギスカン」の同名曲(1979)のもとになる。他に、Daddy Cool(ダディ・クール)は、氣志團のDJオズマが韓国のカバーをカバーした(アゲ・アゲ・エブリナイト:騎士)。
今でも色々な曲がCMなどで使われ、聞いたことがあるはず。
「マー・ベイカー」は1977年の曲。
意味は、ママ・ベイカーという意味で、ブラック系のギャングの母ちゃん、ビッグママという感じ。
ベイカー家の夫を置いて、4人の息子を連れてシカゴから全米の銀行を襲ったりして最後は全員射殺というストーリー。肝っ玉お尋ね母ちゃんです。
とにかくディスコ時代の大ヒットナンバーの一つです。
この低〜い声は、実際はドイツ人男性ですが、ここに目をつけたのはさすがガガ様。
(実際はダミ声だが、このサンプリングしたママママ〜は、よりダークな感じ)
2006〜2008年頃、ギャルたちがエレクトリックダンスミュージック(EDM)でクラブで踊る時代に、
ディスコに目をつけた。
DA PUMPのカーモン・ベイビー・アメリカなどユーロ・ビートがこの後も流行り出すが、その先駆け。一周回って新しい。
ママママーは、Mamamamaだが、
ガガさまは
Mum mum mum mah
にしている。
英語圏でママ(mama)はあまり使われず、
子供やかつて上流階級で使われたとか。
Maは、ママの代わりに呼びかけで使われ、pa(お父さん)もよく使われる。一般的な両親の呼びかけは、momやmumだ。
言いたいことは、とにかく、
ボヘミアンラプソディ、その中心となるバラードの冒頭を想起せずにいられない。
ガガのテーマ・ソング、「ボーン・ディス・ウェイ」も、
冒頭の詩の次に来る、歌い出しは
My mama told me when I was young で、
マママに聞こえる。
ちなみに冒頭の朗読される詩の方は
It doesn’t matter if you love him
であり、
Doesn’t really matter
というボラプの繰り返されるセリフに似ている。
この曲のメッセージは、女性も子供もゲイもストレートもxも関係ない、人種も肌の色も、宗教も信条も、貴賤も
私はこれで産まれたの、このカラーで生きていく、それが美しい、たとえ私がこんなん(ハチャメチャ)で両親が離婚しても
というような内容。
つまり、フレディのように純潔のペルシャ人でも、白人にとって有色人種でも移民でも、セクシャリティや信仰する対象が不明でも、
関係なく、それぞれが尊いということ。
かなり壮大なメッセージだ。
とにかく、「ママ」がキーワードだと思う。
(さらに、「ガガ」とも韻を踏む。)
ポーカー
ここからはポーカーについて解説したい。
私はドロー・ポーカーしかやったことがない。
ブラック・ジャックとかいろいろあるが、
主流のルール、テキサス・ホールデムについて調べたので和訳することにした。
ポーカーフェイスとは
良いまたは悪い手札が来ても顔色を変えないこと。
手札はハンド(hand)カードという。
Bet(ベット)という、賭け金を決めて賭ける行為をする。丸いチップを出し、プレーヤーが全員同じ額になったら勝負をすすめる。
ベットのアクションは四つ、
・コールcall
・レイズraise(賭け金をあげる)
・フォールドfold(放棄、ドロップ、降参とも)
・チェックcheck(パス)
だ。
ベッティング・ラウンドの流れは
プリフロップ→フロップ→ターン→リバー。
ポーカーには役があり、10種ある。役を作り強さを競う。
ハイ・カード(ノーペア)
ワン・ペア
ツー・ペア
スリー・カード
ストレート
フラッシュ
フルハウス
フォー・カード
ストレート・フラッシュ
ロイヤル(・ストレート)・フラッシュ
の順に強くなる。
❤️♦️♠️♣️マークはスート(suit)といい、服のスーツと同じ語源。
数字で1番強いのは1(エース、A)で、
K(キング、13),
Q(クイーン、12),
J(ジャック、11)
10,9,8…2の順となる。
ロイヤルフラッシュの同じスート(マーク)の10JQKAが1番強い。
つまり4パターンしかない、確率は1万分の1。
テキサス・ホールデムでは、
共用カードがあり、
自分の札と合わせて役を作る。
配られた手札(最初2枚)と共有札(最初3枚公開)を合わせてゲームの参加を決める。
直感でスタートするかを決めるのだ。マーク(スート)と数字、強さで、ペアなどの役を作れるか、そもそも勝負に乗るか、ブラフをかけて弱いカードなのにハッタリを効かせて相手にフォールド(ドロップ)させていっぱい食わすかなど。
とにかく、心理戦だ。駆け引きが重要となる。
この曲はガガがいうには実はセクシャルな曲で、バイでもありそうなガガと相手の男性(he)、または男性ボーカルとその相手の女性または男性の駆け引きのラブゲーム。かなりややこしい。
ここはシンプルに、ポーカー・フェイスの女性ボーカルと、本命の男性ボーカルの恋の駆け引きでいいと思う。いろんなセクシャリティに対応するというだけ。
この曲の見事なところはポーカーの用語を入れて巧みに詩を作ったところ。
ラブゲームやハート♥️やスペード♠️、
ビデオには、指に光る大きいダイヤモンド♦️や、音楽(ヘッドフォン)をかけて踊る(ストリップ)クラブ♣️の雰囲気もある。
ロケ地はポーカー邸宅で、ストリップ・ポーカーをする若い男女が描かれる。
冒頭、ガガは黒いレザーのレオタードにイタリアの銀色マスク(仮面)で登場。
ハーレキン・グレート・デーン(デンマークの大型犬)は、富裕層の象徴で、同じく大きなプールから出てくる背景には、
雷(フラッシュ)。
これはガガがシアトリカルなライブショーの参考にしていると述べたボウイとクイーン(フレディがデザインしたともいわれるフラッシュ・ゴードンのロゴやボラプ、衣装など)のモチーフでもある。
最初の旋律もマー・ベイカーのシンセサイザーに似ている。
boneyMのボビーの奇抜でコミカルなダンス・パフォーマンスも彼らのショーに共通する。
私がいいたいのは、ガガはパクっているということではなく、
2000年代に1970年代のディスコやソウルなどの名曲に目をつけ、取り入れてさらにブームを作ったところ。
まだ当時20才くらいのガガが音楽、詩、ダンス、美術、ビデオと全てにこだわって作られた。
まだ無名なのに邸宅を借りて大借金に違いない。
これはギャンブルとも言える。売れる自信がないと。
まとめ
文字数5678になったので、ここで強制終了しようと思う。
とにかくいいたいことはこれは名曲ということ。
いろんな意味が隠されているようだが、
とにかく楽しませてくれることは保証されている。
ポーカーは今後勉強していきたいと思う。
クイーンの「マーチ・オブ・ザ・ブラック・クイーン」も謎の詩、
という詩がある。pokerとkingをかけてる?
続く女王へ行進(マーチ)する一列隊(1はエース?)はジャック?
パイルは積まれた手札?
Poke her faceという噂も。
ガガはビデオで最後のサビに拳で殴るようなポーズをとる。
19世紀のルイス・キャロルの「アリス」シリーズも、いまだに謎だらけだが、カギはトランプやチェスへの理解だ。
1973年の米、イーグルスの名曲の一つ、「デスペラード」も、ポーカーなのかトランプに関わる。
ならず者(デスペラード)の若者に、
「ダイヤ(頭文字D)のクイーン(は物質文化の象徴)をドロー(D)するなよな、機会を見て負かされるぞ
(やっぱり)ハートのクイーンにベスト(B)・ベット(B)だろ、
お前のテーブルにはいいのが揃ってるのに、いつもないものねだり
と語りかける。
※イーグルスは1976年の「ホテル・カリフォルニア」が有名で、アメリカの物質主義を批判。ヒッピー文化のサンフランシスコのある州の話。
ポーカーは、アメリカン・ドリームの象徴の1つであり、
有名になる若者や、ギャンブル性、
駆け引き、頭脳戦、心理戦、
いろいろなもののモチーフである。
ここから、ガガの行進は始まった。
新人にして野心家ガガのポーカー・フェイスは誰にも読めなかった。
Lady Gaga - Poker Face (Official Music Video)
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