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26歳女、初めて競馬場へ行く。

先日の有馬記念は9万人が中山競馬場に詰めかけたそうだ。
すごい人数。しかもこれでいて前年比90%だとか。東京ドームのライブで5万5000人とかだったはずなのでその倍近い人数。

競馬の集客力は、本当にすごい。

それなのに。

いつからだろう、テレビCMや街の広告で競馬の宣伝を見るようになったのは。
いつからだろう、アイドルが競馬予想をするようになったのは。

こんなに集客しているのに、宣伝を打つ必要はあるのだろうか?

気になって調べた。

JRAが今のような広告を打つようになったのは2017年からのようだ。今をときめく若手俳優たちが競馬場に行くCM。
ちなみに過去のものはここから見ることができる。
https://umabi.jp/hotholidays/gallery/

アイドルの競馬予想は、AKB時代のこじはるが出演する競馬番組の効果で増えたのかと思っていたが、実際はもっと前からアイドルが競馬予想をしていたようだ。こじはるの的中が多くなってから注目されるようになってきたイメージがある。
ちなみに最近は「競馬アイドル」なんてものもある。初めて知った。


どちらにせよ、その広告効果は、そのへんのしがない一般人であるわたしにも影響を及ぼしていた。

競馬かぁ。

おじさんがやさぐれて酒をあおりながらやるものだと思っていた。
でも、なんだか違うみたいだ。

ちょっと、やってみたいかも。


今年5月の日本ダービーで、はじめて馬券を買ってみた。
買い方なんてわからなかったが、即PATに登録してなんとか買った。
賭け方も知らなくて、とりあえず1着になる馬当てりゃええんやろ!と思い、1番人気の馬の単勝を1000円分買った。

見事、外した。

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競馬場に行ってみたくなった。

日本ダービーでは適当に買って外してしまったが、一度ぐらい「馬券を当てる」経験をしてみたい。

その後競馬好きの知り合いに声をかけてもらい、天皇賞・秋に行くことになった。
はじめての競馬場。どんなものなんだろう。
わくわくしていた。

「はい、これ」
新宿駅の京王線ホームで皆と合流して、電車に乗り込んだ直後、競馬新聞を渡された。

その日のレース・出走する馬の情報がばばんと書かれた競馬新聞。手に取るのは初めて。見方は微塵もわからなかったが、とりあえず「アーモンドアイって馬が一番人気で本命らしい」ということはなんとなくわかった。

東京競馬場に到着。

入場券200円を購入してさっそく入場。入場料がかかることを初めて知った。

人生で初めて足を踏み入れた競馬場。

わたしが想像していたおじさんもたくさんいたけれど、若い人もかなり多かった。あれ、予想してたのと違う。もしやあのCMに影響された人、結構いるのか。だとしたらJRAはいい広告打ってるんだな。

競馬新聞の見方を教えてもらいながら、ラーメンを食べた。
どの馬にどう賭けよう?

マークシートの書き方すら微塵もわかっていなかった。ボックスとかながしとか全然知らなかったけど、教えて貰いながらなんとかマークを塗りつぶして馬券を買った。

結局、3連複6頭ボックスと馬連2種類を買った。

当ててはみたいけれど大きなリスクを取りたくない。こじはるが「だいたい当たる〜!」と言っている5頭ボックスにしようと思っていたけれど、最後の1頭をダノンプレミアムとワグネリアンで悩んで両方入れたため6頭になった。というかこじはるが言ってるの、3連「単」5頭ボックスだ。単と複の違いがあんまりわかっていなかった。複のほうが当たりやすいって聞いて複にした気がする。そりゃ当然だ。3連単は3着までの順位をしっかり当てないといけないけど、3連複は同じ上位3着でも順位は関係ないのだから。
なにぶん初めての競馬場での馬券購入だし、最後の最後にボックスから外した結果当たらなかった、なんて後悔はしたくなかったからだ。

あわせて、職場の競馬好きの同僚にすすめられた馬連も買った。


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その日競馬場で行われるのは、天皇賞レースだけではない。他にもいろんなレースが行われているし、騎手はひとりでいくつものレースに出場している。
この日の東京競馬場で行われるレースは12あり、天皇賞は11レース目。

天皇賞の馬券を買い終わって観覧エリアに行くと、そこにはテレビでしか見たことのなかったあの光景が広がっていた。

少し感動した。

観覧エリアに着いた時点では8レースが終わった段階だったため、まだ時間がある。ふと考え、わたしは9レースの馬券を買ってみることにした。練習だ練習。

人気そうな馬をなんとなく決めて3連複ボックスで買ってみる。
しかし、9レースでは9番人気の馬が1着になり、予想は外れた。

10レースも買ってみる。またなんとなくどの馬を買うか決めてみる。
競馬新聞を広げて、評論家の予想を見ずに名前と直感だけで決めた。

レッドヴェイロン。たしか友人が一口馬主をしてた馬の名前に似てるな。買ってみよう。
エクレアスパークル。なんか可愛い名前だな。買ってみよう。

こんなかんじで直感で選んだ結果、結局上位人気4頭のワイドボックスを購入。3連複にしなかったのは出走が9頭と少なかったからである。ちなみに友人が一口馬主をしているのはレッドヴェイロンではなくレッドヴェイパーだった。惜しい。

そして順当に1~3番人気の馬が1~3着になり(順番は違ったが)、初めて馬券を当てることができた。

嬉しかった。

しかし、順当な結果だったため配当が低く、600円分買って配当合計は590円。

当たったのに損してるんですけど!?

でも「当たった」という事実が、純粋に嬉しかった。

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馬券を買う練習をしたり、ビールを飲んだりしていたら、ついに11レース・天皇賞の時間がやってきた。馬たちが準備している。

ファンファーレが鳴り響き、いよいよレースが始まる。
東京競馬場は歓声に包まれる。
ピストルが鳴る。
2分弱にすべてを掛けた、戦いのはじまりだ。

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自分の買った馬は上位に入れるか。調子はどうか。追い上げできるだろうか。 あれ、いつの間にか1頭がぶっちぎってる、すごいなあの馬。

なんて考えているうちに、先頭の馬がゴールした。あっという間の2分弱だった。ゴールの瞬間、ハズレ馬券(らしきもの)が舞っていた。
テレビでしか見たことがなかったあのシーンは本当にあったのだ。

結果、馬連は外したが3連複を当てることができた。今度こそ出資より多い金額が返ってきた。

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競馬場に、また行ってみたいなと思った。

その後のジャパンカップと有馬記念はともにネットで買ったが、外した。ジャパンカップは2着のカレンブーケドールを入れていなかったし、有馬記念に至っては、ながしを覚えてアーモンドアイを軸にしたために外した。もし軸にしていなかったら3連複で万馬券だったのに…。

ふと思った。
ネットで買うのもいいけれど、やっぱり競馬場で馬を見て、マークシートを書いて買う方が、楽しかったのだ。
マークシートの手書きはアナログだし(機械に入れた後の読み取りの速さはすごいと思う)、競馬場での馬券購入は現金しか使えない。それでも、「競馬場に行きたい」と思わせるだけの魅力がある。馬を間近で見られるし、独特の緊張感も味わえる。やっぱりライブ感は大切なんだと思えた、そんな秋だった。


来年も無理のない範囲で競馬を続けようと思う。また馬券を当てられることを信じて。

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