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柿谷曜一朗 2023

俺たちの曜一朗

冒頭に掲載のカットは、2023年1月9日に「アスティとくしま」で行われた新体制発表会でのもの。加入リリースでも、新体制でも、「ただいま」と語ってくれた曜一朗。そう、あの柿谷曜一朗が11年ぶりに徳島ヴォルティスへ復帰してくれたんよね。発表があったのが、新体制のたった3日前。皆が一様に驚いた電撃復帰だった。

曜ちゃんの最後の在籍は2011年。最終節、敵地岡山で敗れ、J1昇格を逃した試合。あの時、曜ちゃんはピッチに立ち、ベンチに下がり、泣いていた。翌年、C大阪に復帰した曜ちゃんのサクセスストーリーは周知の通り。セレッソのエースナンバーである8番を付け、日本代表に選ばれ、スイス1部リーグにも海外移籍し、Jリーグを代表するようなスター選手に成長した。

あの曜一朗が、徳島に、もんてきてくれたんやで!

ロアッソ熊本戦

2023年04月02日 ロアッソ熊本戦

これはJリーグにもフィーチャーされた神トラップ。ロングフィードのボールはほぼ真上から落ちてきたにも関わらず、ピタッと吸い付くように右足に収まり、最前線で楔になった。ほんの1-2秒のプレーが、まるで美しいスローモーションのようだった。思わず「上手い!」とため息をついた。

#アスリートの一瞬を永遠の一瞬に

ジュビロ磐田戦

2023年04月29日 ジュビロ磐田

後半15分ゴール(柿谷曜一朗)。なんと第12節で挙げた今季初勝利。勝点3を決定づけたゴールに、みんなが震え、泣き、笑った。それほどの重圧を吹き飛ばしてくれる歓喜の瞬間だった。飛び出してきたベンチメンバーの喜び方を見て欲しい。帯同した誰もがともに戦っているんだ。そう思わせてくれた。我ら徳島!

町田ゼルビア戦

2023年05月28日 町田ゼルビア戦

後半35分のゴール。決勝点にして、ポカスタで12シーズンぶりに挙げたゴール。感無量だったに違いない。ここでモリシの「飛行機ポーズ」が思わず出たのは、やはり8番であることの証左だろう。ゴール裏に向かって軽やかにテイクオフする曜一朗。感無量。

2023年05月28日 町田ゼルビア戦
2023年05月28日 町田ゼルビア戦

ひらりと看板を飛び越えていく曜一朗。トップアスリートが全速力で真横というか真上を飛翔していく。瞬発力。跳躍力。やっぱりJリーガーは凄い。あのボールボーイ君は驚いたろうが、一生の記念になったに違いない。そんな歓喜の瞬間を捉えた一枚。さぞおぶけたやろうな(笑)

2023年05月28日 町田ゼルビア戦

ゴール裏に向かって、喜びを爆発させる曜一朗。ベートーヴェンの「第九」は『歓喜の歌』(An die Freude)と呼ばれるが、曜ちゃんが感極まる姿をこうしてファインダーに収めることができたことが本当に嬉しい。この瞬間に立ち会えることはもうないだろう。そう思っていたから。まさに一期一会。

#アスリートの一瞬を永遠の一瞬に

ベガルタ仙台戦

2023年06月25日 ベガルタ仙台戦

1-1のドローに終わった仙台戦。中盤やIHの位置に下がってゲームを組み立てるシーンが多かった前半戦。曜ちゃんの真骨頂は、やっぱりボールの出し手というより、ボールを受けて切り込んだり、フィニッシャーになることだと思った。相手2人を抜き去ったこのシーン。ゴールに向かっていく姿を、もっともっと見たい。

ザスパクサツ群馬戦

2023年07月01日 ザスパクサツ群馬戦

大槻毅さん率いる群馬は、とてもよくオーガナイズされたチームだった。0-0で引き分けたこのホームでの試合。曜ちゃんは、いつもにも増して、試合後、深々と頭を下げて、我々サポーターに挨拶していた。腰を直角に折り、まるで謝るかのように。すべてを背負いこまんでくれ。サポーターの多くがそう思ったはず。でも、これが11年ぶりに再会した曜ちゃんだった。

ファジアーノ岡山戦

2023年07月09日 ファジアーノ岡山戦

後半33分に先制したシーン。今季7点目、クラブにとってはJ2通算850ゴール目のメモリアルゴールだった。体が万全でないことは、みんな見ていて分かったと思う。それでも、こうしてゴールを決め、軽やかに駆け抜ける姿を見られてよかった。来季こそ、

立ち向かえ 戦士達
俺達が望むもの
徳島のゴールだけ
徳島の勝利だけ

を地で行くようなシーズンにしたい。
曜ちゃんとともに🔥🔥🔥

東京ヴェルディ戦

2023年07月15日 東京ヴェルディ戦

0-0のスコアレスドローに終わったヴェルディ戦。6試合勝利が無い状況だった。エウソンの復帰など好材料もあったが、勝ち切れない、もどかしさだけが続く、苦しい日々だった。そして、チームは次節・甲府戦、次々節・町田戦を落としてしまう・・・

栃木SC戦

2023年08月13日 栃木SC戦

後半ATに渡のゴールで、かろうじて2-2ドローに持ち込んだ栃木戦。ホーム甲府戦(1-2)、アウェイ町田戦(1-2)、ホーム千葉戦(3-3)と来てのドロー。試合後の雰囲気は正直よくなかった。厳しい声が浴びせられるなか、「うんうん」と頷き、耳を傾ける曜一朗。まるで、すべての非難や不満を、曜ちゃん独りが受け止めているかのようだった。キャプテンのチャンさんが実戦に出られないなか、こうした矢面に立つ役回りを一手に背負わせてしまったと思う。理想と現実のギャップ。我々も苦しんだが、曜ちゃんも苦しかったはず。

公開練習

2023年8月17日 公開練習

全体練習後、シュート練習が行われる様子。曜ちゃんが見守る前で、海渡や清志郎、桂太がシュートを次々と放つ。あのやんちゃだった曜ちゃんが、こうして後輩たちの居残り練習に付き合い、彼らのモチベーションを高めていく。それだけの歳月が経ったんだなとしみじみ。セレッソとプロ契約を結んだのが16歳(2006年)、33歳になった今年でプロキャリア17年ですか。偉大なJリーガーなんだよな。

清水エスパルス戦

2023年9月3日 清水エスパルス戦

31節のホーム山口戦に勝利するも、ラバイン監督は退任。32節以降は吉田達磨監督になって臨んだアウェイ清水戦。2連勝していたとはいえ、上位チームの清水が相手。試合前、森昂大や櫻井辰徳といった若手とリラックスしながらボールと戯れる姿。チームメイトを導き、いい影響を与えているんだなと思った。そんな曜ちゃんの横顔が素敵すぎた。

2023年9月3日 清水エスパルス戦

チーム戦術がなかなかハマらないなか、ゲームを作る側に回った時間も多かった。2024シーズンは是非、ボールを受けて、ファイナルサードで仕掛けていく時間をもっと見たい。こういうCBやアンカーの相手と対峙し、キリキリ舞いさせて欲しい。そして、そんな躍動する姿を、僕は撮り伝えたい。そのためには、どんな苦労も厭わないだろう。徳島のユニフォームを纏う曜ちゃんの姿を一枚でも多く撮り、後世に残したい。それが生き甲斐だし、使命感にも似た感情が湧き上がる。

2024シーズンの契約更新

2024シーズンの契約更新がいちはやくリリースされた。チーム構成の中核だし(複数年契約だろうし)、当然といえば当然。けれど、このままでは終われない、徳島を去ることはできない。そんな想いが伝わってくる。2011年に逃したJ1昇格のチャンス。あの悔しさがあるからこそ、今日の我々がいる。もう一度、曜ちゃんとともにチャレンジしたい。そんな希望を抱けることは幸せでもある。またともに徳島の歴史を一歩、一歩、前に進めていくために。

2024シーズンも徳島を頼みます
俺たちの曜一朗 🔥🔥🔥

注意

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