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子どもはみんな頑張っている【息子が幼稚園へ泣かずに行けるまで③】

幼稚園に通い始めて2ヶ月が終わろうとしている。

息子はなんとか通園拒否から立ち直り、幼稚園へ通うことを受け入れ、5月は休まず行けている。

通い始めの気持ちの不安定さもなくなり、帰ってきてからも、今まで通り元気に過ごせる様になってきた。

しかしまだ、朝幼稚園へ行く時になると、私にしがみつき、

「ママとずっと一緒にいたかった、、、。」

と泣きべそを見せる。

着替えも済ませ、後はトイレへ行かせて、靴下をはくだけ、バスが来るまであと残り5分という究極に焦っている時に、その儀式は遂行される事が多い。

泣きながらオシッコをする息子に、

「そうだよね、そうだよね。」

と、相づちを打ち、

「今日のオシッコ今までで一番出たんじゃない?」

なんて、気持ちを切り替えさせるために話題を反らしたりする。

泣きながらもオシッコをする、という行動は、息子が幼稚園へ行く意志があるという証しだ。

僕は、ママと離れて幼稚園へ行きたくないのだけれど、その気持ちを聞いてくれるかな?分かってくれるかな?

息子が泣きべそを見せるのは、そんな自分の想いを聞いて欲しい&分かって欲しいのだと思う。

ママがお迎えに来てくれるなら、幼稚園へ行く、というお約束をしてから、比較的安定して通っていたが、担任の先生が一時変わってしまったりして、一進一退を繰り返している。

今日は、熱を出してしばらくお休みしていた同じバス停から乗る子が、お母さんに抱っこされながらやってきた。

幼稚園へ通い始めてから、一度も行きたくないと泣いた姿やお母さんにしがみつく姿を見たことがない子だった。

毎日お兄ちゃんと平然と通っていた子だった。

その子が、バスが到着してもお母さんから絶対に離れまいとしがみつき、大泣きしている。

先生に渡そうとしても、お母さんがバスに乗せようとしても、凄い力でしがみつき、引き剥がされそうになっても洋服を引っ張り、なかなか乗ってくれない。

ああ、分かるよぉ~😣

病み上がりで行きたくないよねぇ。

まだ、お母さんに甘えていたいよねぇ。

どうにかバスに乗せて席に座るも、顔を埋めて肩を震わせている。

きっと、今まで我慢して頑張っていたんだね、、、。

お兄ちゃんと一緒でも、お母さんと離れるのは寂しいよね。

私は、息子の嫌がる姿に心折れた母親だ。

子どもが嫌がることをしている、そんな罪悪感を自分に背負わせた。

別に幼稚園で嫌なことが待っている訳ではないのに、無理やり行かせてしまった事を後悔したりもした。

心の弱い母親だと思う。

集団生活の中では少なからず我慢が必要になってくる。

幼稚園に行かなければ、我慢する必要もないのだ。

今まではお母さに要求すれば大抵の事はやってくれた。まるで王子様のように扱われていたのに、幼稚園ではそういう訳にはいかない。

急に一般庶民の気分を味わうのだ。

全てを自分で行うミッションを課される。

過酷に感じるのもムリはない。

始めて母親がいない世界を体験して、不安と戦い理不尽に遭遇し、他人との関わりを学び、自分と他者の違いを意識するようになる。

息子は息子なりに慣れない社会に適応しようと頑張っている。

そして、お母さんと離れて過ごす子ども達は、みんな頑張っているのだと分かった。

成長すれば、泣いて母親に助けを求めることもないだろう。

嫌なことを泣いて訴えてくる内は、きちんと共感して受け止めてあげよう。

厳しさなんて、これからいくらでも体験するのだから、今しか出来ない甘えを大切にしてあげたいとも思う。








崖から子どもを突き落とす気持ちを味わった。









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