見出し画像

やっぱり今季も開幕からベンチを見る ●S×D○1回戦

おうち時間は、おうち観戦時間となった。中継を見ながら、文春野球学校のZOOM観戦会。これがいわゆる「ニューノーマル」となるのか。
最後にあの重いSIGMAのレンズを持ったのはいつか。
そして、つたないブログの作文を補う、つたない写真がない今、私は思う。
「ごまかせない」と。

どうせ年間シートは1塁側を取っている。イベントでたまに、3塁側を押さえる。
そのときが、ベンチのマイボーイたちを撮る数少ないチャンス。
ベンチの様子のほとんどは、フジテレビONEの中継録画を夜中にチェックして気づくのだ。そうだ、思い出した。

今日の石川雅規のピッチングは、5回3失点。初回に2点を取られたものの、打線の援護を受け、勝ち投手の権利も得た。サード・村上宗隆のファインプレーに、思わず全力のガッツポーズが出る。
その後、6回にマウンドを引き継いだ長谷川宙輝は、0回2/3で清水昇に交代。清水は抑えたものの、7回の梅野雄吾が打ち込まれ、3点差から同点とされる。そのまま9回まで終わり、延長突入。今季の延長は10回までの規定だが、その貴重な回に今野龍太が2点を献上、リードを許したまま終了し、ヤクルトの初勝利はお預けとなった。

ベンチに戻った長谷川宙輝の隣には、上田剛史。つよしが寄り添う、そんな姿を見るが来るなんて。でも、そんなキャリアなのだ。長谷川はこれがプロデビュー戦だった。ソフトバンク育成出身の彼を、初陣の二番手に起用した高津監督の期待には応えられなかった。でも、寄り添うチームメイトがいたことも、たしかなことだ。

うつむく梅野雄吾に気づき、そばに行って肩をたたく石川雅規。自分が打ち込まれて逆転を許し、大先輩の勝ちを消してしまった。顔を上げられない。勝気な雄吾のそんな姿はめずらしい。石川はいつでも態度が変わらない。悔しい気持ちを懐深くしまって、チームプレーに徹する。四十路の当たり前の行動だとしても、私はこの人を尊敬する。

9回のヤクルトという言葉は、躍進の2018年に誕生した。今日は“10回のヤクルト”。2アウトから代打、古賀優大のヒット、山田哲人の内野安打、廣岡大志のヒットで満塁。村上宗隆に打順がまわった。
すべてのヤクルトファンが手を合わせ、村神様に勝利を願う姿が目に浮かぶ。
最後、空振り三振、ゲームセット。

村上宗隆という人はすごい。ここで村上、もう逆転満塁サヨナラホームランしか想像できない。そして「むねで終わったなら、仕方ない」とまで思わせる選手なのだ。まだ二十歳。ハタチなのだが。すごい。

嶋基宏とエスコバーの移籍後初ヒットのボールは無事回収された。
中継の小休止で、山崎晃大朗と古賀優大がチラッとカメラに目線を送る。そして優大のウインク。開催中のイケメン総選挙を意識してのことか。かわいすぎるぞ。

自然と「ありがとう」という言葉が出てくる。私の生活に、野球が戻ってきた。若いピッチャーたちが傷ついていた壮絶な現場を目撃した。ベテラン投手の気迫あふれるガッツポーズを見た。悔しい敗戦を、見届けた。
そもそも今日のこの雨足では、間違いなく中止だったはずだ。待ちに待った、待たせに待たせた開幕戦。絶対に野球を届ける。そんな意地を感じた。我々野球ファンのために、体を壊すかもしれないような悪天候の中、試合を強行してくれたのだ。

感謝しかない。ありがとう。

今日のヒーローインタビューは、堂上直倫。既視感が。

画像1

だから嫌だったんだよ!笑

明日は勝つぞ!SWALLOWS!

R2.6.19 fri.
S 7-9 D 
明治神宮野球場

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?