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何の不安も感じない、上沢直之

上沢直之は、開幕投手だった。
2018年、24歳で11勝を上げた上沢は、翌年の2019年、開幕投手の座をつかんだ。
しかし、ピッチャー強襲の打球を左膝に当て、骨折。6月、すでに5勝というハイペースで勝ち星をつかんでいた中での大事故だった。

上沢は、いつも明るい。インタビューやファンとの交流でも、言葉を飾らず、気さくに語る。自身のインスタグラムには娘さんとのツーショット写真を載せる、いつでも自然体の若者だ。

だから、というべきか。闘病中の上沢からは、悲壮感を感じなかった。

葛藤がないはずはない。順調にキャリアを積んできたところでの、長期離脱だった。チームからの信頼も得た。本当にこれからだった。
リハビリのもどかしさと、未来への不安。自分の運命を呪ってもおかしくはない状況で、上沢は淡淡と、復活への道を歩んだ。

飾らない性格そのままに、地に足の付いたキャリアを積んでいく。今の若者は、頼もしい。上沢は、そんな世代の代表格のように思う。

そんな上沢を見ていると、何の不安も感じない。ファンが安心しながら野球場にいる。そんな環境をつくる野球選手だ。

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ファイターズは上沢直之とともに、ここから上昇していく。私は不安なく、そう思う。

R3.4.17 sat.
F 4-1 E
東京ドーム

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