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りょーたが支配下登録された

「球、速いねー」

2020年10月14日水曜日。秋晴れの鎌ヶ谷スタジアムで、ロッテファン友を誘い、対ヤクルト戦を観戦していた。暑さを感じるほどの陽射しが差し込む。しかし、ひんやりとした空気は心地よい。スポーツの秋、スポーツ観戦の秋だった。

3番手で登板した長谷川凌汰のピッチングは、頭の位置が上下しない。まとまったピッチングフォーム。カメラ女子(女子!)にとって、“撮りやすい”ピッチャーだった。

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「球、速いねー」
「ほんと。体デカいから」
「もっとストレートで決めてけばいいのにね」
「球種、いろいろ試してるのかな?」

188cmの体躯から投げる140km/h台のストレートは、もっと速く見えた。

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2020年1月12日日曜日。鎌ヶ谷スタジアムで行われた新入団選手歓迎式典が、長谷川凌汰との出会いだった。2019年ドラフト育成3位。指名10人の一番最後に呼ばれたりょーたは、最後尾で入場してきた。

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育成契約をしてこなかった北海道日本ハムファイターズが、初めてドラフトで育成選手を指名したのが、前年の2018年。1年後には、3人の指名をし、三桁の背番号が一気に増えた。りょーたは新潟アルビレックスBCから、樋口龍之介と一緒に鎌ヶ谷へやって来た。

北海道日本ハムファイターズは、ファームのチームスローガンを持っている。荒木大輔投手コーチが、二軍監督に就任した2018年に考案したものだ。

『HEAD NORTH(北を目指せ!)~夢の舞台へ~』

チームメイトの樋口は、2020年シーズン中に支配下登録を獲得した。北を目指せ!のスローガンそのままに、りょーたもまた、北海道へ旅立つ。

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長谷川凌汰が、支配下登録された。おめでとう、りょーた。北海道には、いつ行こうか。

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