石山泰稚の不思議

ツイッターは、おもしろい。どうしてこれが?そんな「“いいね”の付き方」をする。

今日の「いいね」も、予想外だった。

素人のおばさんのつぶやきなど、二桁の「いいね」で十分「バズった」状態だ。

「バズる」という言葉を初めて知ったのは、田中浩康のツイートだった。

「……バズった?」急いで検索する。「buzz(バズ)=蜂がブンブン飛び回る、ざわつかせる」から、「いいね」数などの指標が跳ね上がることを言うそうだ。

浦添の春季キャンプは、緊急事態宣言延長により無観客開催が決定的となった。直接見学できないこと、何より、写真を撮れないこと!が、本当に残念だ。

この2月の週末は大人しく、キャンプ中継の視聴で楽しむことにしている。というか、そうするしかない。ここで、体を動かす習慣のある人は、ランニングのために外に出る健康的な時間を持つのだろう。私の習慣は、食っちゃ寝。それ一択だ。

中継を見ながら、テレビに映ったこと、しゃべったことを、ツイートしていく。フジテレビoneの「Swallows L!VE 2021」は、4時間ぶっ通しのキャンプ中継だが、次々入ってくる選手の情報に、時はあっという間に過ぎる。

途中、選手のインタビューも交えて進む、キャンプ中継。今日、その中の一人に、石山泰稚がいた。

インタビュアーのフジテレビ・竹下陽平アナウンサーは、ヤクルトファンにとことん寄り添った中継を届けてくれる。ヤクルトの選手の情報量は抱負で、実況の名言も多い。

キャンプでのインタビューでは、新人選手に「好きな女性のタイプ」まで聞き出してくれた。そんな、ひとりの若者の横顔に触れられるのも、竹下アナウンサーが「ファンが知りたいこと」を聞いてくれるからこそだ。

そして、石山泰稚に聞きたいことと言えば、やはり昨年オフのFAにまつわる話だ。

石山泰稚は、山田哲人、小川泰弘とともに、国内FA権を取得し、その去就が注目されていた。この3人が一気に抜けた穴を埋めるピースなど、どこからも集められない。そんな戦力に対する不安より何より、喜びも苦しみも分かち合ってきた大切な大切な選手を失うことの辛さがあった。

石山が残留を決めた、その決め手となったものを今日、竹下アナウンサーは聞き出してくれた。

石山泰稚インタビュー

ーー残留の決め手は
いちばん評価してくれたのと、入団当時からお世話になってきた恩もあるので、恩を返したいと思って

ーー正直、揺れた?
いえ、そこまで揺れてないです

たいち笑

大好き!#swallows #春季キャンプ2021

午後2:49 · 2021年2月7日·Twitter for iPhone

私はヤクルトファンだから、バズった理由が何となく分かる。

「そこまで揺れてないです」

いかにもたいちらしい発言なのだ。

環境を変えるという選択肢と、神宮で投げ続ける自分を天秤にかけ、いちばん評価してくれた球団への恩を感じて、そこまで揺れずに、残留を決意する。
石山泰稚らしい自然体の自然な流れに、思わず吹き出してしまったのだ。

だからか?だからバズった。それもあるのだが、石山泰稚という人は、以前も不思議なバズり方をしている。

私は昨年、6月25日の開幕が決まってから、自分が撮った選手の背中の写真に「開幕まであと○○日」と文字を入れながら、その選手への思いを毎日ブログを上げ続けた。
「開幕まであと12日」は、石山泰稚。たいちの2019年のことをnoteブログに上げたところ、100を越える「スキ」が付いた。

その「スキ」の付き方が、どうも他のブログとは違うのだ。

通常、ブログを上げてすぐにピークがくる「スキ」が、たいちのブログだけ、少しずつ少しずつ付き続け、何か月もかけて100を越えたのだ。

時間をかけて、徐々に増えていく、たいちのエピソード。原因はまったく分からない。

――「みちのくひとり旅」の売れ方と同じだ。

そう思いながら、その不思議な現象をただ見守るだけだった。

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