野球のシーズンに野球を見なかった日

いや、見たくなくなったわけではない。

明日は、仕事を休む。
必然的に、今日中に仕上げなければならない仕事を片付けることになる。
それで、帰れない。

明日の楽しみのために、私は身を粉にして働いた。身を粉にしている体で働いていれば、身を粉にしているように見えるようだ。
PCをかちゃかちゃしている私に「先に帰る。ごめんね」とキットカットほうじ茶テイストが差し入れられ、書類を持っていった後輩に引くほど頭を下げられる。たまにはそんな空間も、いい。
いや、本当に朝から、身を粉にした一日だったのだ。信じてほしい。

昨年2月、ツイッターという手軽なSNSを始め、野球の情報はそれまでにないペースで入ってくるようになった。しかもその情報は、テレビや新聞記事になっていない、個人の視点満載の、偏った情報だ。
ただ、それが野球愛に満ちていなければ、それを“情報”とは呼ばないと思う。
人の体力を奪い、こころを削る、愚痴、怒り、悪巧み。そんなものは情報でも何でもない。情報でない以上、収集する必要もないのだ。

多いか少ないかは、比較基準があってこそ判断できるものだ。だから、ツイッター上でヤクルトファンが多いか少ないかは分からない。
それでも、そうして情報提供してくれる仲間がいて、今そこにいて野球を見ているかのように感じることができる。

私も、そんな発信者でありたい。いつか、#雄平かわいい で、スマホ画面の向こうにいる仲間に情報提供したい。いつもそう思って、カメラを構えている。

そんな恵まれた環境で、私は金久保優斗の「勝たせたかった」とファンに言わしめたナイスピッチングとナイス“バッティング”と、村上宗隆の67年ぶり1イニング二盗・三盗・本盗の“サイクルスチール”と、なんやかやでヤクルトが負けたことを知ったのだった。

見とけばよかった。見られる状況なら、普通に見ていた。悔しい。でも、明日のため。録画でもいい。かえって、オフの棚卸しの荷物が増えたと思うことにして、とっとと寝ることにする。

明日は、羽田。燕征ならぬ、遠征だ。

R2.11.5 thr.
T 8-7 S
阪神甲子園球場

負けとんかい!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?