まだ続く、コロナと野球 ○D×S●16回戦

新型コロナウイルスは、相手が誰だろうとそこに巣食う。それが、ファンに愛され、ファンに躍動を誓った、鍛え抜かれた肉体を持った野球選手だろうと。

今日登板予定の小川泰弘は、発熱のため登板回避を余儀無くされた。発熱といっても、受診の目安とされる37.5℃を下回る、37.3℃。それでも、宿舎を出発する前の検温で発覚した微熱に対する迅速な行動に感心する。

少しの異変に気付くということを、日常生活の中でつい疎かにしてしまう。
「このくらい大丈夫」のラインを、知らず知らずに遠くに引いてしまっている。仕方のないことだ。玄関を一歩出れば、そこには大きな責任がついて回る。無理をしてでも頑張らなければならない時はあるのだ。

しかし他球団のコロナ発生も他人事ではない今、社会的影響力の強い野球選手が、こうして率先して対コロナ行動を示すこともまた、野球選手の社会貢献のようにも思う。

コロナとの付き合いは、まだまだ続くのだ。観客数が増えた野球場で、そんな意識は薄れていたところに入った、ライアンの発熱だった。

ライアンのPCR検査は、陰性だった。

今はこんなに早く検査を受けられ、こんなにすぐに検査結果が出るのか。たまたま検体数が少なかっただけかもしれないが、ライアンが無事で、よかった。

劣勢の試合中に飛び込んだ「ライアン陰性」の一報に沸くヤクルトファンコミュニティ。決して、勝敗から目を背けているわけではないのだが。

この前の、ナゴドの3タテが頭をよぎる。20対5で大敗した日よりも、ダメージが大きかった。嫌なイメージのまま、今日も負けてしまった。

久保くんは、よく頑張った。ベストを尽くしても、負ける時は負ける。スクランブル登板、お疲れ様。

心の底から、愛おしい。久保拓眞。

R2.10.6 tue.
D 4-0 S
ナゴヤドーム

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