諦めがちに見ていた C×S△10回戦

中村悠平が立ち上がれない。

3回裏、フォアボールで出塁した會澤翼が、田中広輔のタイムリーでホームに帰ってきた。

センター塩見泰隆からの返球が走路にかぶる。走塁妨害を防ぐために体制を少し変えた中村が伸ばした左足に、會澤が突っ込んだ。

開幕直前の上半身のコンディション不良から復帰したのは、8月19日。開幕マスクのお品書きに名前のあったムーチョは、登録22日目の今日、大きく表情を歪め、ダグアウト裏に消えていった。

弱り目に祟り目。スクランブル出場となった西田明央と一緒に、ピッチャー星知弥が出てくる。

山中浩史は、2回1/3で降板した。

今日は、山中の誕生日。復活したベテランは、球速が遅くて制球が良い、頼もしい先発だ。山中に勝ちをつけたい。ファンにそう思わせる、山中。それは、高津臣吾監督も同じ思いだったと思う。

山中の頬を伝わり、顎から汗が滴り落ちる。広島は今、何度なのだろう。一旦涼しくなって、また陽射しが強くなったこちらと同じように、まとわりつく暑さが画面から伝わってくるようだ。

山中は、今日35歳になった。ベテランと呼ばれる歳になってなお、一線で先発を担う、山中。この一線にいる今のうちに、ひとつでも多く勝たせたい。今日逃げていった勝ち星は二度と戻ってこない。そのことが辛い。

10対3と大量リードを許した7回表、山田哲人の3ランと、続く村上宗隆のソロホームラン。ノーアウトで4点返された広島の先発・野村祐輔をマウンドから引きずり下ろした。

8回表、廣岡大志、村上宗隆、塩見泰隆のタイムリーで、3点を返し、同点に追いつく。ここで私は、今日の試合を諦めがちに見ていたことを自覚した。

申し訳なかった。「ともに闘おう」を合い言葉に、いつでもともに闘っている自負があった。でもやはり私は、勝負の世界に身を置いていない、無責任で根気のない人間だった。

ごめんなさい。さぁ、まだ同点だ!このままじゃ、勝てないよ!

4時間半の長丁場。広島に来るまでがまず、大変だった。

お疲れ様でした。

さんちゅー。お誕生日おめでとうございます。せめてもの、わけほ。

R2.9.9 wed.
C 10-10 S
マツダスタジアム

それと、こんなステキなニュースが。

おめでとう。スコットさん。ブキャナン家のように、神宮で会いたいのですが。

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