やる気MAX!アサMAX!

久々の勝利を引き寄せたのは、淺間大基だった!

ファイターズの調子が上がらない。ここまで、11試合でわずか1勝。2引き分けを挟み、連敗を7まで積み重ねてしまっていた。大田泰示から快音が聞かれず、宮西尚生に負けがつき、中田翔はベンチでバットをへし折った。

チームが暗い。試合前の円陣も覇気がない。ここまで勝ちに見放されれば、そりゃ元気もなくなるだろう。だから、こんなときこそ、この状況を打破する救世主が必要だ。

この空気を変えなければならない。ここで変えなければ、一生、勝てないような気がする。

淺間大基。24歳。名門・横浜高校において1年からレギュラーだった淺間は、2014年ドラフト7位でファイターズに入団した。スワローズジュニア出身の淺間は、中学、高校と侍ジャパンのユニフォームにも腕を通している。

4回、1アウトランナーなし。淺間は、一塁へのヘッドスライディングで、セーフティバントを内野安打にする。気迫のこもったプレーに、思わず声が出る。
6回、2アウト1塁。レフト前ヒットで、1・3塁。これでマルチ安打。
そして、8回。2アウト1・3塁からレフト前にタイムリーツーベース!猛打賞となる3本目の安打は、終盤の貴重な逆転打だった。

ファイターズは、これが決定打となり、勝利した。

ヒーローインタビューはもちろん、淺間大基。

―― 連敗ストップ、どんなシーズンにしたいですか?
「個人としては、レギュラーを取るために頑張っています。チーム全体としては、皆、勝ちに飢えているので、これから白星を重ねたいです」

エリート高校生は、ルーキーの1年目から一軍に招集された。落ち着いた立ち居振る舞い、大人びたルックスも相まって、もう何年も活躍しているような気がする淺間の年齢を見て、驚く。

淺間はまだ、24歳だった。腰痛に悩まされ、怪我と付き合う日々が長かった。今、こうしてスタメンに名を連ねている今のうちに、しっかり結果を残したい。そんな淺間のやる気がもたらした、今日の勝利だった。

―― 3安打、躍動していましたね。
「もっと躍動したいです」

これから、いくらでも!アサMAX!

R3.4.9 Fri.
B 1-2 F
京セラドーム大阪

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