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雨の神宮が恋しかった ○S×C●2回戦

野球規則(抜粋)

7.00 試合の終了
7.01 『正式試合』
(c)球審によって打ち切りを命じられた試合(コールドゲーム)が次に該当する場合、正式試合となる。
(2)5回表を終わった際または5回裏の途中で打ち切りを命じられた試合で、ホームチームの得点がビジティングチームの得点より多いとき。

ふむ。当てはまる。

5回表終了時、天候不良による試合中断が宣言された、明治神宮野球場。
スコアは4-3。ホームチームのヤクルトが1点リードしていた。このまま雨天中止となっても、野球規則では正式試合となり、ヤクルトの勝利が決まる。

体は冷えるし、視界は悪い。怪我でもしたら大変だ。実際、前半守備の乱れが失点につながっている。もういいだろう。

そんなことを思いながらふと、土砂降りの神宮で雨に打たれてた日を思い出す。

2019年6月24日。6月8日、雨天中止の振替試合として急遽決まった代替日、月曜日、雨降り。こんな条件では、客も集まれない。

私はもう、今年は何がなんでも全試合神宮に通いつめようと決めていた。平日は遅刻だ。それでも、たとえ10分のためだとしても、1時間以上かけて絶対に神宮に来よう。ちゃんと、50周年のヤクルトを見届けよう。そう決意して、この日も遅刻した。

無観客試合での、ベンチの声が話題になった今シーズンを先取りするかのような日だった。スワローズ雨合羽の中でNikon×SIGMAを抱え、黄緑色のてるてる坊主と化した私は、雨に打たれながら、そのベンチの声を聞いていた。

ライフワークのカメラ撮影もままならない。ただ試合を見る。歯がゆいが、こんな時間の使い方も、それはそれで楽しんだ。

雨に濡れることは、嫌いではない。サウナのような湿度でも、雨に守られながら聞く選手たちの声に、元気づけられた。

私は、雨の神宮が好きだ。雨に打たれても濡れない雨合羽が好きだ。合羽に当たる雨粒の音を聞くのが好きだ。
今日、「撮影できない!」とツイートしながら、ここに居たってよかったんだけどもな。そう恨めしい気持ちで画面の向こうの雨の神宮球場を見ていた。

▲2019.9.22 松本直樹の初ホームランは土砂降りの雨の中だった

中断後、38分後に試合再開となった今日の広島戦は、そのまま4-3で勝利した。5回3失点の先発・スアレスのあと、梅野雄吾、清水昇、マクガフとつなぎ、石山泰稚が抑え、逃げ切った。
特に7回、清水昇の低めに集めたピッチングは爽快だった。2番菊池、3番西川、4番鈴木の広島打線を三者凡退で難なく切り抜けた。とても力強い投球だった。今季は、しみのぼくんの飛躍に圧倒されている。早く神宮で見たい。

▲2019.6.20 今、しみのぼくんはこれより一回り大きい

雨の神宮が恋しくなった。でも今日は、降りすぎ!笑
お疲れさまでした。勝ってよかったね。また明日。

R2.7.1 wed.
S 4-3 C
明治神宮野球場

雨のすわほー

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