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腰椎椎間板ヘルニア この世の終わり

まえがき

小心者の患者へ送る、ヘルニアの治療した中で良かったこと、悪かったことを綴ります。

ちなみに、タイトルはネット検索した時に、腰椎椎間板ヘルニアと入力した時に現れたサジェストです。本当これ。

2022年2月腰椎椎間板ヘルニアになった。

とある朝、激痛で目が覚める。左下肢が形容しがたい痛みに襲われていた。なんとか出勤するも、職場で動けなくなる。周りに顔面蒼白と冷や汗が酷いよ、死にそうだよと強く早退と受診を勧められ、早退。うつ伏せで寝る、机に手をかけて上半身を前に傾けて左脚を少し曲げる、この2つの姿勢で休むことでしか意識を保てなかった。一旦休むとほんの少し痛みが引くので、その間に勢いで歩いて、限界を迎えて休んでまた歩いてを繰り返して診察室まで歩いた。医者がびっくりした顔をしていた。整形外科の外来でここまで苦しみながら登場する患者はそういないそうだ。診察室に辿り着く時も半泣きの呻き声や大量の冷や汗、休む姿勢の滑稽さから多くの人の目が向けられていたがそんなの心底どうでも良かった。食欲どころか水すら飲めず、カラカラに乾いた喉で泣きながら深呼吸をして痛みをやり過ごした。夜は30分すると痛みで目が覚めて四つん這いで90分ほど苦しんでまた30分意識を失う。でも全然眠くなかった。思考、行動の全てが痛みに支配されていた。

認知度は高く、罹る人もそう珍しくはない病名だと思う。

多くの記事を読み、調べまくったところ、みんなだいたい同じことを言っていて、微妙に異なることを言っていて、私が欲する痛みを和らげるための信頼できる情報はインターネットにほぼないと諦めた。

まさに今、地獄を味わっている私が経験したことから少しでも有益な情報を残せたらと思って、このnoteを書くことにしました。ただ、医療的なことではなくて、患者の心得的なアドバイスとなります。あと個人差が大きい病気だそうで私の場合しか書けないことをご了承ください。

腰椎椎間板ヘルニアとは

腰の骨と骨の間にある椎間板があるべきところから飛び出して、腰を通る人体で一番太い神経を圧迫することで下肢に痛みを発生させる病気です。この症状は坐骨神経痛と言うそうです。実は腰はあまり痛みません。下肢がこの世の終わりくらい痛みます。締め付けと痺れと灼熱感と冷感と純粋な痛みがずっと続いています。例えるならこむら返り2秒前の痛みと焦りを10倍にした感じです。


事前情報

2022年2月初旬頃・左のお尻に違和感を認識。
次第に、左下肢の痛みが強くなる。左のお尻から太ももの横、膝の横、外側のふくらはぎに掛けて痛む。左の足先は軽く痺れていて感覚が鈍い。
立つ、歩く、後ろに仰け反る、寝るは全く問題なし。
問題は、「座ることができない」
生きてるだけで激痛ですが、座ると冷や汗が溢れ出して殺してくれと願わずにはいられない。


経過

診断時、2週間の自宅安静の指示を貰った。
痛み止めと胃薬を服薬、湿布、座薬を使うがあまり効果なし。ただ、10日ほど薬を飲み続けていたら、尻の痛み以外は感じない日が増えてきた。ただ、とにかく座ると尻が絶望的に痛い。くっ殺の日々を過ごす。
週一で硬膜外ブロック注射をする。3回。効かぬわ。
神経根ブロック注射をする。これは1泊2日の入院が必要だった。効かぬわ。
退院間際の回診時に、「とにか座ると尻が痛い。一旦座るとその痛み数日引きずる。痛い。」と医者に訴えたところ、仙腸関節ブロック注射というのを受ける。効かぬわ。

というのが、医者に座ると痛いつってんの!と100万回訴え続けてきたところ、逆に座らせて耐えられぬ時間を測ることで効果の比較をしたいという対照実験的医者心に火をつけてしまったらしく、退院した今常に最高に全てが痛い。2週間の自宅安静指示の恩など最早無効。医者が憎い。私は痛みを我慢することに強いようで、気絶手前まで我慢してしまうために、医者は記録伸びたね!と言っており、絶対許さん。退院して来たくせに、入院する前より痛いという現象が今起きている。許せんだろ。

治療中、自分の行動で結果良かったこと、悪かったこと

○良かったこと

・ネットの記事を鵜呑みにしなかった
自分がインターネットエリート世代で本当に良かった。似たような記事を読むと、椎間板ヘルニアについての説明プラス記事Aは温めるべし、記事Bは冷やすべし、などとある。これは急性期と慢性期で対処が異なることを明記していないことが問題の記事。あとは整体や針灸のホームページが椎間板ヘルニアについて語る記事。申し訳ないが、整体や針灸の院長さんなどは医療よりも己が培ってきた何かを売りにしてるので、痛いと思った時に最初に頼るのは怖いと思った。やっちゃダメってことを薦めていることもザラだった。

・まずは病院に行った
上の続きですが、なので、まずは病気に行くが鉄則だと思った。医者ガチャはあるけども。

・分からない時は恐れずに説明を求める
地方の病院の外来看護師さんは態度がマジかよ…って人が半端じゃなく多い。処遇が悪いのだろう。だが負のオーラに屈して疑問や不安を飲み込んではいけない。鼻で笑われようが、舌打ちされようが、面倒くさがられようが、分かるまで説明を求めること。一瞬嫌な思いをすれば、後の安心に繋がることを実感したので。安静中なのに、解決してない疑問を抱えてモヤモヤしたままじゃ治るものも治らないなって思った。


×悪かったこと

・見栄を張って改善したフリをしてしまった
私は入院までして神経根ブロック注射というのを受けました。椎間板に刺激されてる神経を細くて長い針で探り当て、患部に直接薬剤を注入するというもの。探り当てられた時の痛みは絶叫ものらしい。が、探り当てられないと困る。私は探り当てられて貰えなかった気がする。医者曰く「多分掠めてはいる。手応えはあった。レントゲン的にも合ってるはず」で注入。適当す過ぎ…ませんか。もう1回探り当てる努力はして欲しかった。あまり何回も神経をつつけないとは言ってたので仕方なかったのだろう。探り当てられたけど、激痛の日々を過ごして激痛のボーダーが上がってしまった可能性もある。話は長くなったが、これだけの処置を受けたにも関わらず改善がない私ってものに恥ずかしさを覚えてしまった。医者にどう?と聞かれ「前よりは良いような気がしないでもない」とか「多分少し良い」とか言ってしまい、医者は良くなっとカウントしてしまっていると思う。ただ、良くならんと言ってみたところ、こんだけ色々しても良くなんねえのかよって顔を医者にされました。まあ面倒ですが、医者の機嫌を損ねるのはもっと面倒なので、腰を低くして「改善してません」と上手く伝えると努力と技術を磨こうと思いました。

・死にそうなほど痛い時は、休めるなら休んだ方がいい
復帰予定日を数日後に控えて、あまり良くならなかったので在宅勤務が出来ないか打診をしようと思い、会社の偉い人に電話をしました。打診する前に、これ以上長期間休むのであれば、それは働けないってことでは?仕事続けられるって言えるの?と自主退職を匂わせられたので今は会社に行ってますが私が言うのもなんですが普通に無理はしない方が早く治ると思います。協会けんぽ(社会保険)の傷病手当金というものもありますので、会社に金で多大なる迷惑をかけるわけでもないので、事業主の方でこれを読んでる人がいたならば、そういう従業員は快く休ませてあげてください。辛いです。


あとがき

もう少し書きたいことはあるのですが、noteの方が限界らしく、上手く入力できないので今日はこの辺にしときます。

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