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 事務所兼自宅から成田空港までは車で片道100kmの道のりです。早朝6時の開港前に撮影ポイントに到着するには午前3時30分には遅くとも起きないと間に合いません。その上で、高速の通行料金、ガソリン代などを合わせますと往復にかかる経費はざっと10,000-です。それにターミナルから撮る場合は駐車料金が加算されます。成田空港の駐車場は午前8時前に入ると6時間以上駐車すると半額になりますが、いつもいつもそのタイミングで駐車することもないので、意外と高い駐車料金を支払います。

 ちなみに羽田空港の場合は、高速の通行料金とガソリン代、駐車場大も含めますと4,700-ぐらいはかかります。

 プロなので、ヒコーキやその周辺に関する写真を撮ってお金を稼いでいるわけですが、単純な話、売り上げから経費を引いてお金が余らなければ事業として成り立ちません。依頼を受けた雑誌の取材ならば経費は請求できますし、写真が採用されれば1枚単位あたりの掲載料が入り、原稿を書けば文字数単位あたりの原稿料が入ります。

 ただし、依頼されている写真だけ撮っていれば、プロとしての仕事が継続的にできるほど甘くはありません。自主的に撮影をして、急なオーダーや特集内容に合った写真を提供できるように、日頃からいろいろと想定しながら撮っています。もちろん、単に空がとても青いから空抜けで撮っておくこともあれば、あえて悪天候で劇的なシーンを狙い、自分の作品として自由に提出できるようにストックしておくこともあります。

 中には作品展に向けて撮りためている場合もあるでしょうし、写真集への構想を持っていることもあるでしょう。

 つまり、常にあらゆる意味でお金をことを考えているということです。当たり前ですが遠征に行くならば、それなりの成果は欲しいのが本音です。ヒコーキ写真を撮れば撮るほど痛感することですが、現場に行けば必ずといっていいほど、何かがあります。その何かを追い求めて、空港またはその周辺へと繰り出してゆくのです。

 時には「何も成果がなかったな」と思う日もありますが、その場合でも次回へのプランを練っておいたり、妄想を膨らませたり(笑)。

 ところで、昨日はYoutube「アキラチャンネル」に2021年1回目の動画をアップしました。お見逃しなく! 

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