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皆さまこんにちは。航空写真家の深澤明です。「捻り(ひねり)」は好きですか?。なんて!野暮な質問でしたね。キライな方は少ないかもしれません。

伊丹空港のRWY32Lを離陸したANAのボーイング777-200ERの東京(羽田)行きです。羽田空港沖の船から狙う、いわゆる「海羽田」で撮るRWY05上がりの捻り、もしくは城南島海浜公園から撮るRWY34R上がりの捻りと何が違うかと言いますと、ここではポートサイドを撮ることができる点です。そういう意味では伊丹空港での捻りは全機しっかり撮っておきたくなるものなのです。とはいえ、スターボードサイドの捻りでも体勢の美しさは変わらないのですけどね。

青空バックでなくてもかえって機体の白さが強調できて案外好きです[写真 : 深澤 明]
Nikon Z9  NIKKOR Z 600mm f/4 TC VR S 1/1000  f11 ISO200 (840mm相当)

この日はドピーカンではなく、雪がまったり晴れたり曇ったりと目まぐるしく天候が変わりました。それはそれで超楽しいのです。だって、1日でいろいろな気象条件下でヒコーキを撮影できるのですから。資料写真としては青空バックで撮りたいところですが、適度に雲があり、さらにグレーな雲が背景に出現すれば、機体の白色を強調できたりと変化をプラスに変えることができます。

伊丹空港は787天国ですね。こちらはANAの787-8のJA821A[写真 : 深澤 明]
Nikon Z9  NIKKOR Z 600mm f/4 TC VR S 1/1000  f11 ISO200 (840mm相当)

実は、RWY32Lからの離陸機に搭乗しているとよくわかるのですが、離陸後左旋回を続けますが、一定の旋回半径で旋回を続けるわけではないのですよね。一度大きく捻ってから少し戻し、少し先でもう一度グッと捻る感じでバンク角も変わります。

狙い目は旋回し始めの大きめのバンク時かなと思います。ワタクシは伊丹市の野鳥の楽園「昆陽池公園」の多目的広場付近で撮ることが多いのですが、「瑞ヶ池公園」の方が旋回ポイントに近い分、もっと迫力出せるのかなと思っていますので、次は「瑞ヶ池公園」へ行ってみようかと思います。

伊丹ベースの方からしますと「何を今さら」と思われるかもしれませんが、実際の足で歩いてポイントを探る。まさに「足で撮る」はとても大切なスタンスだと思っています。もちろん、伊丹ベースの方にお聞きすればもっと効率良くちょうど良いポイントに至れるかもしれませんが、使用レンズも違えば、好きな引きつけ方も違いますので、やはり自らの感覚で見つけていかないとと思っています。

小型機も見えなくなるまで追い続けていると、そこにドラマがあったりします[写真 : 深澤 明]
Nikon Z9  NIKKOR Z 600mm f/4 TC VR S 1/500  f11 ISO100 (840mm相当)

そして、どちらかと言いますと雲がある日の方が好きです。Q400のこんな素敵なシーンにも出逢うことができますし。伊丹空港でのヒコーキ撮影は、本当に楽しいですね。

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