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僕らにはJEFFERYがある

こんにちは。池本です。

随分と秋めいてきましたね。
待望の秋がやって来てこれから重ね着が増えていくと思うと何とも嬉しい気持ちになります。

そろそろ装いも変えていきたい、かつ冬に向けての準備もしたいこのタイミングを見計らったかのように、池本激推しのボトムスが入荷いたしました。

それではご紹介しましょう。MAATEE…

…いえ、まずは謝罪からでしょうか。

長らく投稿をせずに申し訳ございませんでした。

さも定期的に投稿しているかのようなテンションで始めて、空白の6ヶ月をなかったことにしようという算段でしたが罪悪感に苛まれました。


改めまして、本当にお久しぶりです。

灼熱の夏がようやく自重し始めたと思いきや日中はまだ暖かく朝晩は冷えるという身体にこたえる時期ですが、皆様お変わりありませんか。
季節の変わり目であり、取れた時期によっては夏休み気分が抜けていない方もいらっしゃるかと思います。これは10月に夏休みを取っていた自分への戒めの意味を込めています…

体調を崩しやすい時期でもあると思いますので、皆様もお体を大切になさってください。

しかし食欲の秋でもあります。
七輪で焼いたサンマを赤星か辛口の熱燗で流し込む。カレーにはサツマイモとキノコ類を入れて季節感を。松茸ご飯なんかも良いですね。お酒もご飯も何もかもが美味しい最高の季節。この時期にしか味わえない感動です。


さて話を戻しましょう。
このままだと食べたい物談義と投稿しなかった言い訳を述べて終わってしまいそうです。

今回ご紹介するのはこの秋冬、ひいては2023年のBOTTOMS OF THE YEARになるかもしれないアイテムです。

僕もデリバリーされるのをずっと楽しみにしていましたし、このボトムスを中心に秋冬は何を選ぶかを考えていました。


MAATEE&SONS 
2PLEATS TROUSERS "JEFFERY"




MAATEE&SONSより新型のスラックス、その名も"JEFFERY"。
聖地サヴィル・ロウのビスポークテーラーで仕立てたボトムスをベースに作り込みを行った1着。

当店ではGLEN CHECK (PRINCE OF WALES), HERRINGPONE PANEの2色展開。

早速ディテールから見ていきましょう。

まず何と言っても珍しいのはベルトループの仕様。

上下が差し込みになっています。
ベルトループは4cm幅で細めのベルトはもちろん、3cm幅ぐらいのベルトを通した時も余りが出ずスッキリとして美しい見え方に。


そしてサイド尾錠。


ベルトはスーツが誕生した後に出たアイテムなので、クラシックな装いには多い仕様ですがやっぱりカッコイイ。色気を感じます。コバステッチを排した品のある佇まい。

元々ビスポーク仕立てでサイドアジャスターが付くと、基本的にはベルトループが無い物が多いですがJEFFERYには両方のディテールが。

このサイド尾錠が凄く良い。
ベルト無しでも調整できるし、ベルトループには干渉しないのでベルトも楽に通すことが出来てシワもよらない。何よりあるだけでクラシカルで色気のあるボトムス穿いてるなと気分が高揚します。


フロントは2インプリーツ。


これによって腰回りにゆとりが生まれ、快適で穿きやすく何より重厚感のある貫禄が出ます。このボリューム感の塩梅も絶妙です。


サイドポケットはバーチカル。
シュッとしたストレートは視覚的にラインを綺麗に見せてくれます。


ウエストバンドの右下にはウォッチポケット。フラップ付きではないのがまたしてもスマートさをプラスして良いですね。


後ろポケットには謎のタックが…


ゆとりが出て物が入れやすいのか、腰回りのボリュームのバランスを調整しているのかは分かりませんが謎仕様。僕の知識では計り知れません。すみません。笑


裾のヘム幅は約11cm。


これだけ折り返すとしっかり重さが出るのでクッションしてもヘタっとせず、ずしっとした重厚感が裾に生まれて色気のある見え方に。ハイライズのボトムスなのでハイウエストで穿いてクッションさせて革靴に被せましょう。最高にカッコいいです。


そして横から見た時のシルエットも抜群。

ウエストが細いので少しシワがよってますが、ヒップから裾にかけてストンと落ちる綺麗な形。ハイライズ、2プリーツでゆとりのある腰回りなのにダボつかず、それでいてキュッとしすぎないヒップ。穿くと実感していただけますが本当に快適で美しいシルエット。抜群のパターン設計です。


ではディテールはこれぐらいにして後は着用してみましょう。

皆さん既にお気付きかもしれませんが恒例の池本推しカラーはGLEN CHECK, PRINCE OF WALESです。なので着用は時間の関係も相まってGLEN CHECKのみですがご容赦ください。

偏ってしまって申し訳ありません…

PRINCE OF WALESはGLEN CHECKの総称ではなく、正確にはGLEN CHECKに青の色糸で細いチェックを重ねたものをさします。

この部分の青がそうですね。

PRINCE OF WALESとは英国皇太子の称号であり、エドワード7世が皇太子時代にこの柄を愛したことから、このような名前が付けられたそうです。

生来の遊び人気質からくる卓越した外交センスで、平和を作り出す「PEACE MAKER」と称されいたそうです。

英国皇太子。
そうなるとブリティッシュな雰囲気を出したくなってしまいます。

結果こうなりました。


super'120梳毛ウールで仕立てられた綺麗な光沢に凛とした高級感で、カントリーな雰囲気がありつつもクラシックで気品のあるムードが漂い、クリサリスのような英国然としたULTERIORのハンティングジャケット。

GLEN CHECKにハンティングジャケット。

ザッツブリティッシュ。

それでも古臭く感じないのは梳毛メルトンの風合いや、アレンジされたポケット。ブラウン調にブルーを差し込んだモダンな配色。

ここではウエストンのゴルフをあわせていますが、本来であればブーツを合わせるのが完成形でしょう。そんなあなたにジャコメッティのスエードサイドゴアのご用意が。


しかしながら、まだ冬アウターは早いので今時期はデニムジャケットもオススメ。インナーにはハイゲージのタートルで季節感をプラス。 


ボトムス自体が全体的にブラウン調なのでブラウンもよく合います。

ブルーを拾うのもモダンな感じがして好みです。
個人的にブルーのニットを着たら同色のダウンベストも合わせたくなります。


とはえい柔らかすぎたら黒のベストを羽織って面積を狭く。このAURALEEのモッサーベストも良いんですよね…欲しい物が多い。

ここにはないですがPorter ClassicのMOUNTAIN PARKAみたいにテック感のあるアイテムとの合わせも崩しの塩梅がちょうど良くて個人的には好きでした。

また、EMERGENCY JACKETをお持ちの方は是非それを合わせて欲しいです。


エドワード7世が平和を作り出す「PEACE MAKER」ならこの"JEFFERY"はいつものトップスに合わせるだけでスタイリングの幅を広げてくれる「STYLE MAKER」でしょう。

取ってつけたような締め方が見え透いていますが、とりあえずJEFFERYがあればきっとこの秋冬は楽しくなるはず。柄のボトムスをお持ちでない方は特に。


困ったらとりあえず穿いておけば良い。
僕らにはJEFFERYがあるんです。



さて久々にブログを更新しましたがいかがでしたでしょうか。

サボり過ぎてしまったせいか、いまいち調子がつかめないまま終わってしまいました…

反省を込めてまた少しずつ更新していきます。
着画は自分で着て撮影している関係で分かりにくい部分もあると思いますので、こういう画角が欲しい等ご意見があればお聞かせください!

JEFFERY、是非見にいらしてください。
2日に1回は穿いていると思います。笑

それでは3連休、店頭でお待ちしております!


池本








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