うねり
ご無沙汰しております。
池本です。
新しくお店だけのInstagramアカウントを作ったり、展示会に行ったり、
何度か実家に帰ったりと、ここ最近バタバタとしておりましてなかなか更新できませんでした...
申し訳ございません…
さて、僕がサボっているうちにAWのデリバリーが次々と。
夏はこれから、まだまだ暑いのにもかかわらず。
しかし、ここで見ておかないと9月、10月に着る服が無くなってしまうのが昨今の状況。
ということでここからは秋冬物の紹介をメインにしていこうと思いますので、今秋冬もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、今回ご紹介させていただくのは「CIOTA」
岡山市中区に工場を構え、地域の方々にもどうせなら地元の物をと非常に好評いただいています。
そんなCIOTAからファーストデリバリーで届いたアイテムをご紹介させていただきます。
今日の主役、CIOTAの「本藍スビンコットン13.5oz ストレートデニム」
2シーズンぶりですかね、本藍ONE WASH(以下OW)のNAVYが待望の復活です。
僕たちもずっとまた作って欲しいと思っていました。
何故か。
それはこのデニム生地が「生機」だからです。
以前、YAECAのデニムをご紹介した際にも書きましたが「生機デニム」とは、
防縮加工、毛焼き加工、スキュー加工(捻じれ防止)などの整理加工が一切施されていないデニムを指します。
このデニムの場合はそこから一度洗いをかけているOW。
なので本来の生機のように洗ったからといって一気に縮んだり、捻じれたりということは無いですが整理加工済みのデニムに比べると全然その影響は出ます。
要は穿き込めば穿きこむ程、味が出てくるんですよね。
古き良きではないですが、やっぱりデニムって「そういうもの」だと思います。(もちろん、そうじゃないデニムが駄目という話ではありません。)
だから待ってました。
最初の1本を選ぶならまずはここ。そういったアイテムだと思います。
それに加えて本藍ロープ染色の中白糸。
なので当然タテ落ちしてきます。
本藍だとロープ染色じゃない場合も多いので、タテ落ちせずに全体的に淡くなります。
本藍は染まりにくいので、染料に浸す回数も多くインディゴよりも手間がかかります。
しかし、その分濃紺の奥深い色合いと、そこから着用を重ね色落ちしていく様は圧巻でしょう。
是非体感していただければと思います。
モチーフは66前期なので少し細めのシルエット。
バックポケット裏はもちろんシングルステッチ。
パッチのコインポケットも右綾。イナズマは出来ませんね。
リベットも打ち抜き。
流行り廃りのないタイムレスなシルエットですが、いつものインチで穿くともの足りない方もいらっしゃるかもしれません。
33インチまで揃えているので2インチぐらい上げて、絞って穿くのもオススメですのでお試しください。
そして何よりもこの「捻じれ」。
某メーカーのヴィンテージのようなこの捻じれ。
下の画像で向かって右側のアウトシームが中に、左側のインシームは中に捻れているのがお分かりいただけると思います。
斜行とも言われますが、この捻じれ具合の完成度。
脇がフロント近くまで来るような、強烈なねじれ。
シームが膝の外側にかかる程。
力強く巻き込んでいる様は手に負えない「うねり」のよう。
気象的にうねりとは、風が吹いて波が立った時にその風が吹いていない場所にまで波及する波のことを指すそう。
その風が大きければ大きいほど、「うねり」はより大きく、より力強く周囲を巻き込んでいく。
CIOTAが生んだ「うねり」は皆様に届くでしょうか。
もちろん僕たちは良い意味で皆様の一歩手前にいるわけですから、CIOTAが作り出したこの「うねり」を受け取った立場として、皆様のところまで届けられたらと思います。
久々に書いたせいか、終盤何の話だったのか僕にもよくわかりませんが気になられた方は是非ご覧ください。
そういえばスビンコットンの話を全くしなかったけど、これは許されるのだろうか。
今までの話に加えて、スビンコットンだから唯一無二のデニムなんですけどね...忘れてました...
ただそのあたりは皆さんご存じだと思いますので、このまま割愛します。笑
ちなみにバックに付くタグは取って穿いてくださって問題ありません。下の画像でいうと右側のバックポケットの上ですね。
また定期的に投稿していきますので、23AWもどうぞよろしくお願いいたします。
池本
CIOTA / 本藍スビンコットン13.5oz ストレートデニム
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