Vol.6 与論島:母と①
いつからか年に最低でも一度は母と(母の希望の場所へ)旅行するようになった。飛行機チケット手配を早い時期に行う関係で、実際旅行日の天候だけは青空を求めたい南の島であってもどうしようもできない。
青い空の元で母と海岸を歩くことを楽しみたかったがタイトル写真のように雨の出迎えから始まった。
初めて与論島を訪れた時にタラップを降りると各自でターミナルへ歩いていくことに驚かされた。流石に今回はそのことでは驚かなかったが、雨が降る中の移動についてどう配慮があるのか気になった。
タラップに用意されていたのは真っ赤な傘だった。
今回は曇り乃至は雨の中での小旅行となりそうだった為、おそらくそれほど外で楽しむ時間はなさそうと判断し海岸側のコテージに宿泊を変更した。
豪華な造りではなかったことが却って日常生活アップグレード版的でゆっくりとした空間となる。
一番の贅沢は、バスタブからもリヴィングからも海が一望できたこと。
加えて際限ない日常生活から離れ、電話ではなく母と顔をあわせ話が出来るしあわせは大きかった。