入国と保安検査場

 それほど海外へ行っている訳ではない為、ハワイでの入国諸手続きに毎回感じる印象は私だけかもしれないことをお断りしておく。
 ドイツ(フランクフルト)の保安検査は厳しかった印象が残っているが、オアフの比ではない。しかし、ドイツのimmigrationは拍子抜けするほど顔パスのような日本のパスポート強さで何も訊かれないどころか係員に「サヨナラ」と手を振って見送られた。
 イギリスはimmigrationで時間を取られると聞いていて緊張したが、此処も運が良かったのかパートナーと二人まとめてスルリと抜ける。だが、油断しているとヨーロッパでも質問が続くことは数少ないがあった。ダブリンの二回目訪問では、訪問目的から職種まで訊かれてしまう。
 順番待ちで前の人が時間を取られているのを見て覚悟を決めていても、いざ順番が回ってくると形だけのように写真確認程度で終わるのは日本人が英語苦手情報が周知の背景もあるのか。

 5回目のオアフでの手続き。相変わらず観光客でごった返しG.W.のディズニーランドの様相。十指の指紋を取られ、顔写真もご丁寧に撮り直される。
 今回は最後に冗談ぽい質問をされ終わり和やかだったが、それでも一連の作業は犯罪者扱いでこれを抜けて始まるリゾート世界の入口としては真逆にある。保安検査場も身包み剥がされるかのような殺伐とした空気の中、短い時間ではあるが容赦なく靴まで脱がされる。*日本のようにスリッパは用意されない。

 アメリカはこれほど入国に神経を尖らせていても厄介ごとから逃げられないのは、今回の「第三次世界大戦か」と云われるようなことをしていることがそもそもの原因ではないのか、と穿った見方をついしてしまう。
 *オアフの保安検査場には写真撮影を行った場合は没収する旨の注意書きがあり此処に個人的に撮った写真を提示出来ない。

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