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梅雨の沖縄旅行・如何に予算内に収めるかのゲーム的様相も含め:11 「聖域 サンクチュアリ」この言葉の意味が日本人に伝わるのか

 以前イタリア旅行をした時の話。

服装への注意を促す看板

 私自身カトリック教徒でガイドブックには載らない市井の教会へも行くつもりでいた為、いつものヨーロッパ旅行時の服装ではなく膝丈のワンピースと肩を出さない半袖がメインで服装を準備した。勿論、夏の暑さと共に歩いている為時にキャミソール姿もありはしたが場合に応じて羽織れるようレースボレロやスカーフはバッグに入れての旅行だった。
 サン・ピエトロ寺院に入る前の長い行列の横には写真の看板があり今更ながらではあるが「服装は整っていますか」の案内があった。
 カトリック教徒だけがこの教会に入る訳ではない為、当然この看板を見て初めて困惑の人も出てくる。その救済策なのか、商魂逞しいというのかサン・ピエトロ寺院傍にお土産品屋さんの並びにスカーフを大々的に売っている所があった。
 スカーフで露出部を対応し検査を切りぬける人、友人から予備の服を借りる人、列から外れる人、そうした風景があったことを思い出す。

斎場御嶽HPより

 このHPを必ず見て斎場御嶽に出向くわけではないことを考えると、斎場御嶽においてももっと目立つ入口に注意を促す看板は必要ではないのかしら。
 というのも、私たちが訪れた日もまるでキャンプ場から来ましたと云っても支障が無さそうな賑やかな軽装のグループと遭遇している。

三庫理内にある香炉1基が別の石材に置き換えられる

 今回、旅行記録の為に再確認作業をしている中で斎場御嶽での盗難記事を読み驚く。
 三庫理内にある香炉1基が別の石材に置き換えられていたそう。幸いに香炉を盗んだ人が自主をしたことで香炉は戻ったとのこと。

 斎場御嶽に入る前に「拝所に立ち入らないこと」「香炉に触れないこと」を口頭で説明を受けても、私たちの目の前で二つの禁止事項を堂々とする人が私には信じられなかった。まして、盗む香炉の代わりになる石を準備して犯行に及ぶなど信じられない。
 此処は琉球王国時代からの最高の聖地と呼ばれている。聖地は単なるパワースポットではないのだが、同意語になっている人が実際存在している。

 宗教が違っても聖地或いは聖域と云われている場所に対しては、当然ながら敬意を払って接することは人として当然の筈。けれども、それが出来ない人ら、何故。無宗教と云われる人が多い日本では宗教においての踏み入れてはならない世界が想像外なのかもしれないと考えたりもする。
 それでも、百歩譲っても相手を敬う、違いを認め合うその先には相手の生活を大切にすることはそんなにも難しいことでしょうか。


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