馬小屋

Praesepium プレゼピオ (飼葉桶)

 我家にもクリスマスに飾る馬小屋が数種類ある。
 各教会は趣向を凝らし、この時期になると馬小屋が教会の中、或いは外に飾られる。カトリックの幼稚園ではクリスマス会ではこの聖劇が行われることが多い。教会によってはクリスマスに聖劇を行うところもある。

 この馬小屋は、主の御降誕の情景を像で表現。まぶね(飼葉桶)に寝かされた幼子イエズス、聖母マリア、聖ヨゼフの3人を中心に、牛やロバなどの動物、羊飼い、東方の三博士などが配置される。
 馬小屋におけるイエズスの誕生は、小さく貧しい者として生まれたイエズスを表しその状況以上に伝えるものが満ちたシーンでもある。
 始まりはフランシスコ修道会の創設者「平和の祈り」で有名なアッシジの聖フランチェスコが始めたと言われている。*ラテン語「praesepium」は「まぶね(飼葉桶)」の意味

 『そのころ、皇帝アウグストゥスから全領土の住民に、登録をせよとの勅令が出た。これは、キリニウスがシリア州の総督であったときに行われた最初の住民登録である。人々は皆、登録するためにおのおの自分の町へ旅立った。ヨセフもダビデの家に属し、その血筋であったので、ガリラヤの町ナザレから、ユダヤのベツレヘムというダビデの町へ上って行った。
 身ごもっていた、いいなずけのマリアと一緒に登録するためである。
 ところが、彼らがベツレヘムにいるうちに、マリアは月が満ちて、初めての子を産み、布にくるんで飼い葉桶に寝かせた。
 宿屋には彼らの泊まる場所がなかったからである。』
                         (ルカ 2章1~7節)

 クリスマスツリーではなく、先ず、馬小屋の準備を。

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