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「ダウントン・アビー」

原題:Downton Abbey
監督:マイケル・エングラー
製作国:イギリス・アメリカ
製作年・上映時間:2019年 122min
キャスト:マギー・スミス、ヒュー・ボネヴィル、ジム・カーター、ミシェル・ドッカリー、エリザベス・マクガヴァーン、イメルダ・スタウントン

 貴族・クローリー一族と屋敷の生活を描いたイギリスの人気ドラマを映画化。この全6シリーズを見続けた人々へのスクリーンで観られるご褒美作品なのだろう。
 場面が変わっても、まるで延々とTVドラマを見ているようだった。
 スクリーンを見ながら、TVドラマと映画は何が違うのだろうと考えてしまう。お金を出して映画館へ足を運ぶ人を相手にする映画に対し、TVドラマは自宅も出ずに投資の必要性もない。その代わりに両者にはその作品の鑑賞者数が明らかに異なってくる。
 ダウントン・アビーに見られるように、特に衒ったカメラワークなどなく、執拗なステレオタイプの上空からの自然を絡めての館全景。
 細々と出来事は組み込まれるが、ただ、触れるに留まる。誰が見ても分かる作品作り。

 舞台が1927年。隣国アイルランドはこのイギリスの搾取・圧政から何とか抜け出し始めた頃だった。この作品の中で「アイルランド」が何度か関わってくる。「アイルランドは独立したじゃないか」に対し「北はまだ残っている」この辺りの会話には苦笑してしまった。所詮イギリス側からの作品であることを考えると至極真っ当なのだろうが。

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 女優は年齢を重ねていくほどに仕事依頼が減ると云われる世界で、マギー・スミス女史は高齢になられた今も現役で貴族の役からホームレスまでこなされていて頭が下がる。彼女の演技を観られたことはうれしい。

*TOHOフリーパス鑑賞

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