ほぼ初めて、実質経験的には全く初めての競馬場での午後
友人に誘われ大学サークルの流れで府中競馬場に何となく連れて行かれたことがあったが、最初の訪問は本当に行っただけで終わった。
私個人で来ることはこの先ないと感じた通り以降競馬場には無縁だった。
今回も席を予約してもらい、お膳立ての上で訪れた流れは最初と変わらないのだが、誘った本人は写真が趣味でありながらも凡その競馬場レクチャーを施してくれた背景もあっで所在なく時間を持て余すことはなかった。
部外者が抱きがちな勝手な競馬場へのイメージは、入口付近で展開していた家族連れのピクニック風景もどきに先ず覆される。
確かに時折見たJRAのCMも随分洗練され、競馬場でデートを誘うものはあった。場内は床にゴミが散乱もせずきれい。
賭け方も分からない、そもそも馬の知識も当然ない。専門用語も分からない。根本には賭け事がそもそもキライ。
それでも、レースの合間にゆっくり周囲の人々を見ているのは楽しかった。昔の私を見るような学生らの姿や真剣に賭けに熱中の人。
席は取ってもらっていながら、ほぼ芝コース前でレース観戦。
多少でも賭けなくてはレースを見ていて感情移入しないよと、と言われていたがそんなことはない。目前で駆け抜けていく競走馬の美しいこと。
場所的に私たちの両隣りは一眼レフを準備し写真を撮っていた。左のお二人は賭けてもいるようでレース毎の解説が耳に入る。右の男の人は一人淡々と馬をレンズで追っていた。
iPhone 15pro がどれほど優秀でも疾走する馬らをぶれずに捉える自信がなく、今回は動画で撮影した。
人間の勝手で品種改良されたサラブレッドの彼ら。
その姿は本当に彫刻のように美しい、尚且つ、動かぬ彫刻ではなくその美が躍動する。レースの優劣は関係なく疾走するその姿はずっと見ていられた。
前日まで競馬を何も知らなかった私が偶然にもルメール騎手1800勝お祝いの場に居合わせる。1800勝は史上13人目、現役では5人目とのこと。
2024/1/7、ルメール騎手は中山競馬場で3勝を挙げた。
自宅に戻ってルメール氏を調べるとその戦勝記録が物語る方だった。
多分、今後も賭けることには興味はないけれども、お天気が良い日は競馬場へ行ってもいいかも、と休日の選択肢が増える。
私一人では絶対に広がらない世界にこうして入るって、結構楽しい。
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