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まさかの流氷ウォークに参加

 事の起こりは緊急事態宣言が解除された夏、道東に旅行したことだった。

船から見た知床半島

 2022年に事故を起こした知床遊覧船を私たちも利用した。穏やかそうな海面だが、場所によっては風も強くその時々に乗船客にはマイクを通して注意喚起があったことを思い出す。
 この時にパートナーが「今、船で移動しいる所を冬には流氷のお陰で歩けるんだよ…、今度は歩こう。」と云っていた。
 その時は、心の中で「どうぞお好きに」と聞き流していたが、まさか自身に降りかかってくるとは考えてもいなかった。

夕刻から夜になり始めた海岸

 午後の便で女満別空港から入り、レンタカーで知床へ移動する途中に見る流氷の風景は息をのむほど圧巻だった。この果てしなく広がるオホーツク海を埋め尽くす北から旅してきた氷らのダイナミックさと静けさ

 これ以降の流氷ウォークの2枚の写真は今回流氷ウォークでお世話になったシンラ(知床自然ガイドツアー株式会社)さんのH.Pからお借りした。

ガイドの後に続いて歩いていく

 流氷ウォーク自体の全体像が全く想像つかないまま予約票記載内容にそって準備を進める。
 先ず、ホテルにピックアップの送迎車が来る前にトイレへは行ってくださいの指示に従う。理由がわかったのは、送迎車は現地近くの旅行会社が持つ建物傍に駐車されるのではなく、道路脇の一般駐車スペース。当然、トイレ施設は見当たらない。
 個人ロッカーなど在るはずもなく、貴重品は事前にホテルでの管理が望ましい。
 着替えが実は大変だった。
 専用スーツの着脱についてはガイドの方が丁寧に見本を見せてくださる為に心配はないが、慣れない作業で心境的には必死で皆のスピードに合わせる。*私は肩と腰の中間くらいのロングヘアの為、ウエアのトップ着脱は若干戸惑った。
 流氷ウォークに備えての服を悩んだが、経験者のブログ記事で敢えて極寒仕様ではなく普通で臨む。実際はコートを脱ぐくらいで後はそのまま着てきた服のまますっぽりと専用スーツを駐車場で着込む
 スマートフォンをガイドの方に預けるのだが、手袋もしていて撮影自体はそれほど出来ないかとパートナーの分だけお願いしたことは失敗。
 撮影時間はかなり取ってくださっていた。

流氷浮かぶ海に入る

 専用スーツを着ている限り水が入り込むこともなく、且つ、スーツ内の空気が浮袋状態になってくれるらしく写真のように浮く。
 そのうえ、不思議と全く寒くない。
 私たちのグループは総勢7人、私を除く他の方はすんなりと底が見えず足も着かない氷の割れ目に躊躇なく面白がって入っていく。
 最終的には、一人渋っていた私も同調圧力に負けて入った。
 人間あざらしよろしくの写真が記念に残ったことは結果的には良かったと認めざるを得ない。
 
 行きは恐る恐る歩いていたが、帰路は皆さん歩調も軽やかで1時間半の流氷ウォークツアーはあっという間に終わる。

流氷ウォーク中に対岸を撮影

 雪が時折舞う日で青空がないのは残念だが、これはこれで冬のウトロらしいのかもしれない。
 道路から見ていた流氷とは当然違って、隙間なく埋め尽くされた流氷の中に立って見る風景は別格。

光を通して青く見える流氷 

 また行きたいかと問われたなら、YESかもしれない。
 私だけの判断であれば一生選択肢に入ることないこうしたチャレンジがパートナーの存在で出来ることに感謝。

 今年の流氷ウォークは終了しましたが、興味がある方は是非チャレンジください。 


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