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日田から高千穂峡へ小旅行:9 高千穂神楽の失敗

 疑いもなくというよりも知らないばかりに勝手にイメージふくらませ見たかったのは高千穂神楽の方だった。
 高千穂夜神楽と高千穂神楽、似ているようでいて別物とまでは言い切らないがたった一文字違いで提供されるものは異なる。

高千穂観光協会HPより 

 宮廷において行われるものを御神楽、民間で行われるものを里神楽と呼ばれ各地に神楽は存在している。
 その中で高千穂の夜神楽は、天照大神の岩戸隠れの際にその前で踊った天鈿女尊の舞いが起源といわれる。発祥の確定は定かではないが平安末期と推定され、秋の収穫に対する感謝と翌年の豊穣を願って行われる神事として毎年11月下旬から翌2月上旬に開催されているそうだ。各集落の神社から氏神様を神楽宿に迎え、全三十三番までの演目を奉納する。

 本来の高千穂夜神楽が期間限定の為、その一部を季節外の高千穂訪問で見られない人に高千穂神楽として高千穂神社神楽殿で毎夜1時間観覧できる。
 今回は、その高千穂神楽を事前予約して夕食後旅館の方に神楽殿まで送ってもらい出向いた。

 一番残念だったのは最初から最後まで畳間の天井灯りが煌々としていたことも手伝ってか舞台での神楽がまるで観光地の見世物になっていたこと。
 また、此処も例外ではなく終始スマートフォン撮影の手が邪魔でならなかった。
 それでも、二間四方の狭い空間で繰り広げられる神話の世界は興味深いものはあった。これを入門編と受け取ったならよいのかと帰り道の篝火を見ながら思い直す。

神楽殿へ向かう坂道

 翌日が完全に朝から雨だったこともあり、この観覧をもって高千穂観光は終わった。
 


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