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海外旅行帰国並みの差

 飛行機で一時間半の距離でありながらも其処が地方都市であった場合は想像以上に、覚悟以上に東京へ戻ってきた時に差を感じる。
 特に今回は、十年ぶり以上に長く実家へ帰っていたことと羽田からの移動が帰宅時間帯に重なったこともあり帰路にほとほと辟易する。
 自身もその帰宅ラッシュの原因でありながらも、どうしてこれほど人が多く、且つ都市に集中するのか。人が住むことに適しているとは言い難いと一時間のラッシュを耐える。それにしても、ラッシュ時個人的な空間が完全に消失した時の人々の判を押したような個々の前に下ろす透明のシャッター。
 耳を音楽で塞ぎ、視覚はスマートフォンで固定し極力他人を遮断する。こうした時間帯は身体的に問題が無い私でもスーツケースの為移動が大変だったことを考えると、幼い子やお年を召された方には残念ながら避けられるものなら避けた方が賢明に映った。

 都市部に居住することは決して必然ではない。自身が択んだ結果だ。今一度、此処に住み続ける理由を自身に問うとすると仕事以外には私には何があるのだろう。大好きな映画を我慢する程度では、まだ、まだ、足りない…そうしたことを考えながらの羽田からの帰り道だった。

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