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一週間かけて鳥取を訪ねる:⑮番外編2・三朝温泉の定宿木屋旅館

 今回の鳥取県観光資源調査はどこにも忖度があってはならず、この note が調査から離れての個人的記録であっても誤解を招かないよう一企業のみを取り上げることは避けたかった。只、私にとっての鳥取は今回の鳥取訪問がなければ砂丘と三朝温泉だったとこともあって個人的に母と何度もお世話になった木屋旅館をご紹介。

中央付近の緑がかった屋根が木屋旅館

 木屋旅館さんとのつながりはそもそもパートナーと初代オーナー御船氏と仕事上の関係からだった。最初の宿泊は私単独、以降は母と一週間から10日間の湯治を何回か利用した。

夜の玄関

 三朝温泉については⑨で触れている為にここでは割愛。

木のぬくもり
迷路とまでは言わないまでも

 「2010年、文化庁より全館が国登録有形文化財に認定されました。
 三朝温泉が湯治場の温泉から、観光地としての温泉旅館街に変貌する先駆け的な旅館建築だったこと、観光形態の変化に対応した温泉旅館だったことを物語る文化的面影を明確に感じる造りとなっています。
 磨き抜かれた艶やかな木造美と明治・大正・昭和時代を感じるレトロな雰囲気が非日常的体験を与えてくれます。」木屋旅館H.P.より

時間を巻き戻したような空間

 海岸に箱を置いてリゾートホテルと安直に名乗るホテルとは対極にある旅館。又、古い箱であってもヨーロッパの住宅がそうであるように外からは想像できない現代の装いとも違い、代々守り継がれている良さを感じる旅館。
 母と初めて泊まった部屋は明治時代1868年創業当時からの書院造の和室。
「栃」と名付けられた部屋は、野口雨情が逗留されたと伺い、車の走行音も届かない部屋だったこともあって感慨深かった。一生交わることがない遠い時代の雲の上の人と少しだけ近づいたような。

この旅行で泊まった部屋の天井

 一つ一つの部屋に趣きが違った顔があり、毎回違う部屋での宿泊も楽しい。


 

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