使い捨てカイロと米国保安検査場

 今年はカレンダー並びが勤め人には遊びが無い辛い並びだ。特に教員にとっては新学期準備の為に明日4日土曜に出勤する人も多いだろう。
 それを反映してか、午前中の羽田空港はバスターミナルよろしくとても混み合っていた。搭乗時間1時間40分前空港到着とかなり余裕を持たせたつもりだったが、手荷物預かり所では早くに並んでいたにも拘わらず優先搭乗組に途中から変更になる。さばき切れない人の多さに受付が対応できず、迫った時間毎に係員が優先搭乗者を呼び出す様子を見ながら、これが外国であったら言葉が聞き取れず大変だったろうとふと考えたりした。
 搭乗30分前にどうにか手荷物を預け、母を保安検査場で見送る。
 先月のカウアイ島(ハワイ諸島)への旅行のこと:クリスマス前であるから当然日本からは冬のコートで南の島へ向かう。携帯カイロを使うには最寄り駅までの短い時間だけだった為、母は結局は使わず機内荷物用バッグに入れ、アメリカへ入国した。
 一緒に保安検査場を通っていた筈の母が中々後に続いて来てくれない。
 振り返ると、母の携帯用カイロ(使い捨て)が引っ掛かってしまっていた。「これは一体何?」と小さなカイロを三人で取り囲み、検査道具まで登場の騒ぎをパートナーは面白そうに見ていた。可哀想なのは母、オロオロと心配気に事の成り行きを見守るしかない。
 結果としては携帯カイロは没収はされず、無罪放免。まさかの顛末である。寒い季節外国へ旅行される方、携帯カイロの保管先はご注意ください。
 
 

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