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2019年 映画Best3

 自身で付けた記録であってもその時々の心身が置かれた状況によって同じ作品でも受け止め方に変化は出る。その意味では、数字化は目安であって絶対ではないことは学校の成績と似ているところがある。
 と、言い訳をして改めて少なくとも5段階評価4以上の作品に敢えて序列をつける難しい作業に入る。

◇総合 1.「マックイーン モードの反逆児」
      彼に、彼の生き様に魅せられてしまった。
      映画が知らない世界への一つの誘い(いざない)であるなら十
      分に条件を満たす。

    2.「Girl」
     社会認知がまだ始まったばかりの印象であるLGBTQ+の難しい問
     題を厳しい切り取り方ではなく、未成年を守りながら撮られてい
     る。声高ではなく、寧ろ、静かに穏やかに語られることでこちら
     に確実にメッセージが届いた。

     「トールキン 旅のはじまり」
     名前と作品は迷うことなく説明出来る程知っている、本も読んで
     いる。しかし、著者のことを知ろうとしたことが何故かなかった
     不思議。彼の著書を再読する際にまた一歩踏み込むことができそ
     う。

    3.「COLD WAR あの歌、2つの心」
     モノクロ作品だった、しかし、今思い返す時色が浮かぶ。
     実験的でも、台詞一つ一つ聞き逃せない構築された作品でもな
     く、ある意味映画らしく構えずに堪能できる古典的作品。

◇ドキュメンタリー
    1.「アポロ11 完全版」
     これは全く迷わず唯一択んだ。総合に入れなかったのは、映画と
     しての魅力「役者の演技」を考えるとこの部分が当然欠ける。

    2.「マックイーン モードの反逆児」
     総合では「1位」に付けたがドキュメンタリーとして観た時に
     は、記録映画でありながらも映像美はアポロが格上。

    3.「フリー・ソロ」
     単なる彼の踏破記録ではなく、チームの力が見えた丁寧な作品。

◇若者編1.「BPM ビート・パー・ミニット」
     AIDSに対する時代がまだ未熟だった時に、自分が死の匂いがする
     病に侵されながらも仲間を思う真摯さとAIDSを人任せにせず戦う
     その生き方が鮮やかに描かれる。

    2.「僕たちは希望という名の列車に乗った」
     国を問わず、時代の厳しさが若者を必要以上に大人にしてしま
     う。純粋であれば尚のこと。

    3.「北の果ての小さな村で」
     この作品は俳優ではなく実際現地の人に演技をしてもらっている
     ことを考えると実は限りなくドキュメンタリーに近い。

 「ハウス・ジャック・ビルト」は悩んだ。あの残虐なシーンがなければ総合3位とも。作品としては本当に評価が分かれているが、私は映画らしいと評価した。
 「プライベート・ウォー」と「COLD WAR あの歌、2つの心」は、どちらを択ぶか悩んだ。全体に2019年はドキュメンタリー傾向が強いこともあって最終的には上の結果となる。

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