今週読んだ漫画(〜2022/01/05)

■あくまでも俺が『今週読んだ漫画』なので『今週発売した漫画』では決してないです。発売日の時系列なども全部ごちゃまぜですので注意。毎週木曜日の更新をさしあたっての目標にします
■何冊取り上げるかは完全にランダムになると思います。読んだもの全部ではなく、ちょっと感想などインターネット上で喋りたいな…と思ったものについて取り上げます(それはまぁそう)
■今年はインプットを増やしたい+可視化したいので、AVE_EEEアカウントに読んでほしい漫画などありましたらコメント欄などで教えていただけると幸いです。これに関してもちゃんと読むかは当然分かりませんが…

―――ダイラン魔導王国の次期女王候補であーりながら『魔法の能力が乏しい』ことを理由に王城を放逐されてしまったジル。追放先の新天地で偶然にも異世界の魔導書を発見したジルは、そこに記された膨大な量の各種創作の知識に圧倒される。心機一転、大好きだった服飾用品の制作と向き合いながら、『自分らしく生きること』を目指していく少女のセカンドライフ・ストーリー。―――
■かなり面白い。今週の大ヒット。『強い魔法を支配できる者こそが頂点に君臨する』ことこそが当たり前の通念として敷かれている殺伐とした世界観において、そのマッチョな枠組みにどうしても当てはまれずにはみ出してしまった魔法使いたちの個々の生き方が魅力的に描かれています。「なぜあなたは 服や小物の商売をしているんですか?」と問いかける主人公に「生きるのに必須ではないですけれど あったらうれしいじゃないですか」と微笑んで答える商人のマシューさんの台詞がとても好き。作品のテーマを見事に優しく映しているなと感じます。■現代日本の服飾全般の技術を『異世界の知恵』としてチート魔導書を介して巧いこと持ってきつつ、再現できないところはどう逆立ちしても再現できない(サマーハットの丁寧な型紙が手に入ってもそもそも『ナイロン』をどう作ればいいのかがこの世界ではまだ不明、等)というバランス感覚の舵取りも面白いですね。こういう細部の作中リアリティラインがちゃんとしている異世界作品は概ね面白いなと膝を打ってしまいますな。■主人公のジルさんがとにかく可愛くて見ていて飽きないのも大きい。こういった、他者との会話中は勿論、モノローグや独り言でもずっと丁寧な敬語を一時も崩すことがない、異世界モノ女性主人公(※没落貴族の生まれ、実は王族…等々の設定持ちであるケースが多)で頻繁に見かけるキャラクター性、素直に大好きです。古くを辿れば『人類は衰退しました』のわたしちゃんの頃からこの手合いのやたら敬語が綺麗な女性主人公に萌えの脆弱性があるかもしれない。■ってか絵がめっちゃウメーーーーー!!!!!゛細かい服飾小物の1つ1つなども丁寧に描かれているのでお洋服漫画としての説得力が増してますね。

―――同世代でも抜きん出たバイオリニスト・天音律。同じく小学6年生である牧野小絃は彼女の演奏にすっかり魅了されるが、律は自らのバイオリンの音色についてずっと悩み苦しんでいた。『私の音色』をそれぞれに摸索する少女達の青春。―――
■登場人物たちの喜怒哀楽の各種感情表現がこちらに向けてダイレクトに伝わってくるような表情の描き方がとても目まぐるしくてとにかく楽しい。感嘆符がこれでもかと多用されるテンション高めの台詞回しや、ちょっと大袈裟なタッチで描かれたオノマトペの表現も総括して、全体的に駆け抜けるようにハイな雰囲気が心地いい作品でした。登場人物たちの小学6年生という低年齢とも作中テンションや過度な感情表現がうまくマッチしているなと思います。1巻完結なので読者側であるこちらも息継ぎなしのダッシュで読めました。■っていうかこの手の"本気でやってる奴等"は2歳の頃から親に叩き込まれているのが当たり前の、専門性が高すぎる+競技人口が爆発的に多いわけではない競技における、幼少期から形成されている独自の人間関係めいたやつ、悉く好きなんですよね…。小学2年生の頃から続いている律さんとアルマさんの関係にも当然萌えてしまう。■律さんと小絃ちゃんの関係性がすご~~く可愛いです。1話で律さんが口にしていた「私は好きだなあ… 小絃さんのバイオリン」という台詞が物語の後半、小絃ちゃんのコンクールでの演奏本番シーンでも再度様式を変えて炸裂するところが堪らないなと。化け物じみたバイオリン弾きの少女同士がぶつかり合うさまをストーリーの主軸に置きつつも、小絃ちゃんの『ただバイオリンが大好きでバイオリンに憧れたから弾いている』その稚拙だが純粋な音色が、律さんにとってはずっと何よりの道標になっているんやね……とカプ萌え回路がけたたましく鳴動をあげて起動してしまう。オタクの音色は生きているって事ですね。


今週はこちらの2冊で!
こんな具合でしょうか。雑感にしては少し文章量が多いかもしれませんね。自分がやりやすいようにやっていきたいので、お手すきの際などお付き合いいただければ嬉しいです。それではまた次週に。AVE_EEE

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