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【ポーカーチェイス】ステージ6のBBコールレンジ推定と致命的なリーク

はじめに前回の集計に引き続き、追加で2万ハンド相当のデータを収集し、平均的なBBコールレンジの推定を行いました。 またその結果として、一部ボードにおける致命的なリークをいくつか発見しました。具体的には スーテッドハンドはほぼ全てコールだと思い込んでいるプレイヤーが一定割合で存在する 特定状況下ではローボードでオリジナル側が有利になり、ほぼ100%頻度でCBが打てる などです。 推定手法と推定されたコールレンジ以下の手法によりBBコールレンジの推定を行いました。 ス

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    • Bubble Factor影響下でのAKQゲーム 〜Downward Driftを計算する〜

      はじめにNLHEのMTTにおいて、一般にBubble Factor影響下ではベットサイズが小さくなることが知られている。これは例えばGTO Wizardのブログ、"How ICM Impacts Postflop Strategy"などでも述べられており、Downward Driftなどと呼ばれている。この現象について、拙稿"ICM, Bubble Factor, Risk Premiumの近似法について"にて得られたICM近似式を用いてAKQゲームを通じて理論的解析を試み

      • ポーカーチェイス ステージ6を例にしたICM等の具体的近似計算例

        はじめに前記事 ではICMによるプライズ期待値が$${E(X)\approx P_0 + \frac{(P_1-P_0)X}{\frac{P_1-\overline{P}}{\overline{P}-P_0}S+X}}$$で近似されることを示した。本記事ではポーカーチェイスのステージ6を例に、ICMやBubble Factor、Risk Premiumの具体的な近似計算方法について述べる。 ステージ6の場合ポーカーチェイスのステージ6の場合、残り人数によらず$${\fr

        • ICM, Bubble Factor, Risk Premiumの近似法について

          はじめにポーカーのトーナメントにおいてICM, Bubble Factor, Risk Premiumの概念は非常に重要な役割を果たしていることが知られているが、一方でこれらはプレイ中に計算不可能な指標であると考えられている。実際、これら指標の厳密な算出は残りプレイヤー数が増えるほど膨大な計算量となり、到底人間の手に負えるものではなくなる。 しかしながら、少なくともプレイ中の意思決定においてはこれら指標の厳密な値が必要となることは稀であり、おおよその値がわかれば十分であるこ

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        • Bubble Factor影響下でのAKQゲーム 〜Downward Driftを計算する〜

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          MTT/サテライト等でのコール過多な相手に対するAoF戦略とCritical Call Frequency (CCF)

          はじめにBubble Factorの影響の大きい状況でのAoF戦略は、一般にpusher側はかなり広く、caller側はかなり狭く入れるのが均衡解となる。特に、サテライト等ではしばしばAny Twoでのpushが均衡解となり、それに対して数%程度でしかコールできない状況が頻繁に発生しうる。しかしながら、実際には均衡よりも広くコールされてしまうことが多々ある。 このような相手に対して、こちらのEVを最大化するにはどのような戦略を取るのがよいだろうか?特に、相手に合わせてこちら

          MTT/サテライト等でのコール過多な相手に対するAoF戦略とCritical Call Frequency (CCF)

          【ポーカーチェイス】Dual AoF Strategyについて(ステージ6)

          はじめにこの記事の読者の大半はNash ICM Calculatorなどでステージ6ポイント配分下の均衡上のAoFレンジをよく勉強していることと思います。その上で、実際の環境では均衡よりも幅広くコールされてしまい、勉強したもののうまく使えずに困っている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?例えば全員12BB持ちのときBTN pushレンジは98.2%、それに対するBBコールレンジはわずか9.8%と出ますが、実際にはBBに広くコールされてしまうため、リスクを背負えずに98

          【ポーカーチェイス】Dual AoF Strategyについて(ステージ6)

          ポーカーチェイスプレイヤーの平均スタッツ5000ハンド分 ポストフロップ編

          はじめにはじめまして。avarisと申します。 今回ポーカーチェイスの主にステージ6を対象として、2024年3月中の平均的プレイを5000ハンド分集計しましたので公開いたします。特に、本記事ではポストフロップの情報を扱います。 集計したポストフロップの情報は以下の通りとなります。 ・CB率 ・Fold to CB ・XR(フロップチェックレイズ率) ・DB(ダブルバレル率) ・Probe(プローブベット率) ・DCB(ディレイCB率) ・各リバーアクション頻度  チェック

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          ポーカーチェイスプレイヤーの平均スタッツ5000ハンド分 プリフロップ編

          はじめにはじめまして。avarisと申します。 今回ポーカーチェイスの主にステージ6を対象として、2024年3月中の平均的プレイを5000ハンド分集計しましたので公開いたします。特に、本記事ではプリフロップの情報を扱います。 集計したプリフロップの情報は以下の通りとなります。 ・VPIP ・PFR(プリフロップでレイズした頻度) ・ポジション別オープン頻度 ・ポジション別コールドコール頻度 ・BBコール頻度 ・オリジナルレイザーのポジション別BBコール頻度 ・3bet率

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