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妄想 酒のアテ その7。

皆さまいつもお読み下さり感謝します。
久々に甘いものを食べたくなり、たい焼きかぁと思っていたが、スーパーでこし餡を手にした瞬間、まだ餅があったよな!とお汁粉宜しく、意気揚々と帰って来たら、餅ではなく、乾燥剤だったジジィです!

 さて、博徒の道シリーズも最終回(笑。
麻雀の話もかなり面白い、とっておきが有るのですが、知らない方に取っては意味不明だと思いますので、書かずにそっとしておこうと思います。
デカい掛け金で「ロン!」と言われた瞬間に、そのまま雀卓に倒れ込んでひっくり返し、無かった事にするジジィの話や、賭けゴルフで最後のパット打った瞬間にそのまま静かにスローモーションのように心臓麻痺で倒れた社長の話とか、、

今回は丁半の掛け声勇ましく手本引きと言う博打のお話です。

皆さまはジェームズ・コバーンと言うハリウッドスターをご存知でしょうか。まさに往年のムービースターで私は好きな俳優でした。
その彼が白いパッケージになったタバコのラークで「スピーク・ラーク」と言うCMシリーズが有り、そのうちの一つで木戸をコンコンとノックすると、小さな小窓がポコっと開いて相手が見る、、そして「スピーク・ラーク」そうするとその合言葉で木戸が開くと言うCMである。調べてみたら、2002年頃のCMでした。

私が不動産の営業マン時代のお話です。
社長に連れられて、「ちょっと行こか」で、連れて行かれたのが、そのスピーク・ラークの世界。 コンコン・・パかっ・・あぁ、社長いらっしゃい・・ドアがギギぃ〜、、客人ですー!
靴を脱ぎ、部屋に通されて見た風景、、
「まんま映画の博打場風景やん、、」「そっくりやなあぁ、、」
本物やっちゅうの(笑。

花札というと今まで遊びの範疇で猪鹿蝶!と、やっていたのだが、何やら柄が違う。もっと違うのが、ズラーと並んだ客人たちの前とサイコロ振っている剛力(ごうりきと言っていた) の前にも札束を折った物の束が無造作に並んでいたのでした。初めて見た光景とルールが全く分からない状況の中、社長に軽く教えてもらい、横に座り、持っていたお金を賭けてみた。

まぁ、瞬間に20万消えました(笑。  お〜こわっ!これが博打かぁ、、と
そして、私は資金が無いので控え室で休憩。
そこに所謂若い衆と呼ばれる人が、「兄さん、何か飲みますか・・」あ、はい、アルコール以外なら何でも。。 ヤクルト渡されたw
そして、帰りにオケラの私は玄関口で2万円の足代を貰い、帰るのでした。

次回の競技参加は程なく訪れ、またも社長の運転手で連れて行かれ、同じルーティーンです。
コンコン・パカっ・スピ、、違う・こんばんわ・あ、社長・ギギー・客人でーす!
もう、2回目の私は入場、着席まではお手のものです。早々にヤクルトを持って来させ(持って来てもらってw、、 、社長に「お前、何飲んでるねん!」とツッコミ入れられ、ゲームの開始ですw またもや瞬殺で20万消え、控え室へ、、兄さん、何か食べます? あ、お願いします。
どん兵衛作ってくれた。

次の日、会社で専務に昨夜はどこ行ってたん?と聞かれたので、社長と丁半ですと話していたらその日は3人で行く事になり、社長が「今日は勝負するわ、、」と、何やら専務とゴニョゴニョ話していた。
  専務「結局ナンボいかれましたん?」
  社長「二つと三つで合計五つやなぁ」
  専務「まぁまぁイカれましたなぁ」
  専務「お前もイカれたん?」と私に聞かれたので、
  私 「もう、散々ですわ〜 40万もいかれましたわ・・」
  専務「あ・そ。」
桁が違ってました(笑 五つ=500万の話でしたw

その日は今までと違う場の雰囲気でした。
何でも、大口の客人が何人も居るらしく、ピリついていたのです。
まぁ、賭けてる金額が1000万単位らしくて、エグい量の輪ゴムで留めたお金が舞っていました。
専務が「今日は社長の逆を張れよ」そう耳打ちされました。
見事に勝ち抜け、、連勝、、一気に200万位の札が目の前に。
そして、専務が「抜けろ」 という囁きで現金持って控え室へ。
その後社長が控え室にやって来て、腹減ったなぁと一言言うと、若い衆がご用意します!と、数分後に特上握り、、あら? どん兵衛ちゃうん?

皆さま、博打は怖いもんですなぁ、、
サイコロは思い通りに出せるらしくて、胴元は大口の掛け金を抜きに行くという駆け引きなのです。張る側もその裏をかき、まさに戦国時代。。
所謂、基本的にラスベガスやウォーカーヒルなどのルーレットのディーラーが、どの目にも入れる事が出来るのと同じらしくて、1対1では勝てるものでは無いのです。

結局、すっからかんにやられた社長と専務を乗せ、帰路の途中、どこか飲みに行きましょうと言ったばかりに、私もすっからかんになって、目出たく帰宅したのでした。

今はまだあるのか、無いのかさえ知りませんが、入ってはいけない禁足地である事は間違いないです。 お金の価値が重いのか、軽いのか、欲と落胆、様々なものが洗濯機でグルグルしたような感じでした。
しかし、若い衆たちとヤクルト飲みながらの実名がポンポン飛び出す絵本並みの雑談が、エグいくらいのリアル話が面白くて堪らなかったことも付け加えておきます。もう、完璧に忘れました〜、、と追記。

後で思い出した時に、ドラマやニュースで見る、「ガサ入れじゃぃ!」に、遭遇していたらと考えると鳥肌が立ちます。

まぁ、いつも運転手頑張ってくれてるから、小遣いでもという事だったのかも知れません。今でもヤクルトを見ると、「かたじけない」と、思ってしまうジジィ話でした。

たまに食べたくなるグラタン。ベシャメルソースを練って、こだわりの生パン粉、じっくりと火を入れ、タバスコ振りかければ、天国です。

自家製ベシャメルソースのグラタン。うま過ぎ。

最後までお読み下さりありがとうございました。

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