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思い出した話。

皆さまいつもお読み下さり感謝します。
さて、今回は、ふと思い出したお話です。

 私が車の免許を取り、毎日無駄にガソリンを燃やし続けていた頃、友達のアニキ(ヤーさんでは無いですよ!)から、悪いけど1日だけ車を交換してくれない?と言われて、交換した事があって、その友達のアニキはフルサイズのキャデラック!

まぁ、大排気量のV8エンジンですよ。シートはベンチシート、内装はこれでもか!と言う感じのフカフカ部屋の中!ドアをドーン!と閉めるとシ〜ンですよ物音ひとつ聞こえない。トランクなんぞ、住めるんじゃね?と言うくらいの広さ。
流石、無駄王国アメリカ!と一通り関心し、優雅に夜景でも見にいくか!とお一人様でゴージャスなドライブ。。

何も考えずに走り、街灯もない道を走っていると、道端にワンピースの女の子、、えっ?? なんで? だって、この道、山の中の峠道、夜中でもダンプカーと生コン車しか走ってないよ、、、Uターンして、

金持ち風に装った私 「どうしたの?こんなとこで」
謎のワンピース女  「街まで行きたいの」

バス停なんてない場所、、タクシーもこの場所だけは走っていない。

「じゃ、乗っけて行くよ」と言うことで後ろのシートに乗せ、走り出したのだけど、たまにミラーで見てみると、そのフカフカのシートに埋まりながら気持ち良さそーにしていた。

私はチラチラとミラーを見ていたのだけど、まぁ、何も変化はないか、、
と言うのも、実はその道では昔から良く言われていた「消える女」が頭をよぎっていたのです。少し背筋がぞくっとするような感じだったけど、普通にしていたのだけど、何回も鳥肌が立っていました。
まさか、、消えていてシートが濡れていたら、、友達のアニキにぶん殴られるじゃん。。お化けより怖い友達のアニキ、、お化けでも土下座するような人物だったのです。

そして、車のメーターに何か電気付いたな、、と目をやった瞬間に気を失いそうになりました。

無情にも、『ガソリンが無いよ!』マークが点滅。。
ガソリンスタンドまであと何キロあるんだ??記憶の限り頭の中を探り、,
あと、20キロメートル、、く・ら・い、、マジやばです。

20kmと言えば、、もうパニクっているので時間を計算できません。
ぶっ飛ばして行くかエネルギー温存でヘコヘコ走るか、、究極の2択です。
そこで、もう一つの気絶寸前の事柄を思い出した。

この車、ガソリン100リッタ入る、、

財布を探し、片手で中身の札をその手触りだけで数える。
フルサイズのキャデラック、しかも左ハンドル、道幅いっぱいなので気を抜くと道路のセンターポールに激突する・・

財布の中身は手触りで札が3枚。しかし、それが万札なのか千円札なのか分からない。

ガソリンすっからけつでガソリンスタンドにたどり着いた時、ワンピース女が「ここで良いです。ありがとう、お金持ちのお兄さん。」と走ってどこかへ消えました。
シートを確認!濡れていませんでした。少し安心。

ガソリン満タン!と言いかけて、財布開けてみたら千円札が3枚でした。。
スタンドボーイには、お金持ちのおにーさんから瞬時に変身し、『俺はこの車を回送しているのだよ』と言う無駄な雰囲気を醸し出し、「ガソリン三千円分!」と、堂々とガソリン注入させ、家まで、高速道路を回避し、牛丼も食わずに、下道でヘコヘコと走って帰りました。

家に着いた瞬間、ホッとし、脱力。
まぁ、アメ車のエアコンの強力な事。背筋がゾクゾクしていたのは強力なエアコンが原因で、きっちり風邪をひき、鼻水ズルズルになったのでした。
それよりも友達のアニキめ、、ガソリン入ってなかったじゃん、、

気づいてしまいました。

自分が遊びに行くのにガソリン満タンする金をケチりやがったな、、、
当然、貸した私の車、、ガソリンマーク点滅・・

最後までお読み頂きありがとうございました。


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