HoloLensシリーズ： ハロー ホログラム‼

まず伝えたいこと

まず伝えたいのは、ホログラムってすごいってことです。みんな興味を持っていて、生活の一部にできたら嬉しいと思っていると思います。よくあるSF映画のようにホログラムのキャラクターと話したり、実物ではないものを使ってみたりしたいと思いませんか?
そして多くの人は、「ホログラムはSFだけ」とか「実際にそんなテクノロジーが出てくるのはもっと将来になってからでしょ」と思っていると思います。実際にホログラムが生活の一部になるためには数年かかるのでそれをあえて否定はしませんが、多くの企業が開発を日々行っているのも事実です。
そこで本日のトピックスは、マイクロソフトが開発を行っているHoloLensについて話したいと思います。

HoloLensって?

マイクロソフトによるHoloLensの定義は、「MR（ミックスリアリティ：複合現実）のデバイスで、実世界とデジタル世界を複合するデバイス」です。
HoloLensは実世界にデジタルコンテンツを配置し、操作できます。HoloLensでMRの世界へ入り、実世界とデジタル世界が統合された新しい「現実」を体験することができます。MRは人、コンピュータ、そして環境の間にあった境界線を排除し新しい体験を提供します。

出典：https://docs.microsoft.com/en-us/windows/mixed-reality/discover/mixed-reality

HoloLensの為のホログラム

HoloLensはユニバーサルなWindowsプラットフォームなので、Windows 10用に作成されたUWPアプリをポートすることは簡単です。そしてその内容は実世界でホログラムとして投影されます。これだけでも凄いんですが、2Dオブジェクトとして投影されます。みんなが期待してる3Dホログラムではなくて…。

Windows用HoloLensエミュレータ: UWPアプリ

みんなが期待している3Dホログラムオブジェクトを作るのには、Visual Studio以外のプラットフォームを使わなければなりません。ゲーム開発などでよく使われているUnityなどのプラットフォームです。これらのプラットフォームでは、3Dのデザインだけでなく、動作も設定することができます。
UnityはHoloLensアプリを作成するには、最速のツールです。3Dゲームのようにオブジェクトを配置し、必要な設定を追加します。
アプリを開発するために、マイクロソフトはMRツールキット（MRTK）を提供しています。この開発キットには、インプットシステム、基礎的コンポーネント、そして空間的インタラクションを可能にするビルディングブロックが含まれています。また、3Dボタン、手や目の動作をトラッキングするようなツールも含まれています。

このシリーズの中では、Unityの設定方法やHoloLensのアプリの作り方を説明しますが、簡単に言うと3つのステップで行えます。

1. Building Settingを設定し、MRTKをプロジェクトへインポートします。

2. オブジェクトを配置し、アプリを開発します。

3. Visual StudioからHoloLensへデプロイします。

HoloLensエミュレータにデプロイされたUnity

いくつかオープンソースのサンプルアプリがあります。これらをダウンロードして、HoloLensアプリがどのように構成されているか見てみてください。
• MRTKのサンプルハブ
https://microsoft.github.io/MixedRealityToolkitUnity/Documentation/README_ExampleHub.html
• Elements 2.0の周期表
https://medium.com/@dongyoonpark/bringing-the-periodic-table-of-the-elements-app-to-hololens-2-with-mrtk-v2-a6e3d8362158
• Galaxy Explorer 2.0
https://docs.microsoft.com/en-us/windows/mixed-reality/develop/unity/galaxy-explorer-update

参考リンク
 https://docs.microsoft.com/en-us/windows/mixed-reality/discover/mixed-reality
 https://docs.microsoft.com/en-us/archive/msdn-magazine/2016/november/hololens-introduction-to-the-hololens
 https://microsoft.github.io/MixedRealityToolkit-Unity/README.html

Avanade Kansai – Bassam Al-Mahamid
アバナード関西―アルマハミドバッサム