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チャレンジ障害年金

「自分が病気であること」に随分慣れてきました。ちょっと前までは「なんかの拍子に数値が正常値方面に戻らないかな〜」ってのが頭の片隅にあったのですが、そろそろ諦めがついたようです。

諦めがついたところで、身体障害者手帳4級の取得に動き出しました。前回の診察で医師にも確認は取りましたし、2ヶ月くらいで取得できそうです。

そして、前から気になっていたことについても、動いてみることにしました。それが「障害年金」です。

障害年金にも1級から3級までありますが、これは手帳とはまた別基準なのです。これは透析になると確実に2級です。年金のサイトにも書いてありました。じゃあ、今の時点で3級ってどうなの? いけるの? と思ったわけです。

そのくらいの、ふわっとした知識で鼻息荒く年金相談センターに突撃したのです。


「うーん、年金の基準は厳しいんですよ。調べて来られたんですよね? このくらいの症状で実際に3級の年金貰ったとか、そう言う例がありました?」

「労働に支障があるってのが基準ですけど、今働いてらっしゃるんでしょ? 働けなくて休職中って人でもなかなか審査は通らないんですよ」

「お医者さんに受けられるって言われました? そうじゃないならまずお医者さんに相談しないとねえ」

呆れ顔の窓口のおばちゃんにコテンパンです。「ハイ……スミマセン……」と呟きつつ小さくなるしかありませんでした。今思えば、ネットで調べて突撃してくる元気な障害者はさぞかし珍しかったんだろうと思います。


「まあ初診証明くらいは渡せますから、今日はそれだけにしておきましょうか」

キター初診証明。正確には「受診状況等証明書」ですが、実は障害年金最大のネックです。

「その症状が初めて診断された時期」の証明が必要なのです。その時期に国民年金なり厚生年金なりに加入していたかどうかの確認が必要なのだとか。

腎臓病の場合、時間をかけて悪くなる病気なので最初に診断されてから10年20年経っていても不思議じゃありません。私も25年くらい前です。カルテの保存期間などと言うものは過ぎまくっています。

初診の時期が証明できないとどうなるか。審査が通りません。他の要件が満たされようとも、です。透析になって2級の要件を満たしても、初診証明が無ければ、金輪際年金支給は無い、のです。


が、おばちゃんと話しているうちに分かったのは、私はどうも「初診」の定義を間違えていたようです。

・会社の健康診断で尿潜血を指摘(病院A)

・自宅近くの病院で腎生検を勧められ紹介状を書いてもらう(病院B)

・腎生検を受けて慢性腎炎が確定する(病院C)

初診は病院Cだと私は思っていました。病院AもBも「疑い」でしかない、病院Cで初めて病気が確定したんですから。ですが、年金事務所が言うところの「初診」は最低でも病院Bのようです。病院Cに初診証明を書いてもらえたとして、「紹介状あり」に印をつけてしまうと、それ初診じゃないということになるようなのです。

まずい。病院Cは大病院で今も存在していますが、病院Bは検索しても見つかりません。閉院している可能性が高そうです。

病院で証明できない人はやはり多いのでしょう。「受診状況等証明書が添付できない申立書」というのがあり、他の書類や第三者の証言を証明とすることもできます。当時会社の人には病気のことを言いましたが(検査入院しましたし)、その場合もちろん話しているのはC病院のことです。B病院にはそもそも1回しか行っていないのです。

私がB病院に行ったことを知っている第三者なんて、いないのです。どうしましょう。

続くかもしれない!

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