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タンパク質制限、始めてませんでした

以前カリウム制限のことを書きましたが、カリウムより先に、腎臓病だと以下が基本です。

・低塩

・低タンパク

ただ、低塩はともかく低タンパクはあまり深刻に考えていなかったのです。今までも別にプロテインな生活をしていたわけでもないし、普通に食べるくらいは大丈夫じゃねえ? くらいの感覚でいました。

ところがぎっちょんちょん(死語)、改めて現状でタンパク質はどのくらい取れるのか検索してみたら、私の場合0.6〜0.8g × 標準体重とのこと。標準体重を調べ、0.8を掛けてみたら、1日に取れるタンパク質おおよそ45gとのこと。

まじで!

ツナ缶1缶食べたら終わらないか? 卵1個食べられなくないか? そもそもハンバーグとか普通に作って食べてたわ。無理じゃね?

この前ファミレスでロースカツ御膳食べちゃったYO!!

驚きすぎてラップ調です。


……落ち着いて考えれば、タンパク質45g=お肉45gなわけはないのです。慌てすぎです。調べてみると、タンパク質含有量って案外高くありません。鶏ささみで23.0%、牛もも肉で21.2%、豚ロース肉で19.3%、卵は卵黄16.5%、卵白は11.3%。つまり、肉魚だとだいたい20%目安、卵は平均して15%目安でいいような気がします。

ってことは、仮に20%とすると、タンパク質45gはお肉225g。1食分なら普通に肉魚メインで食べられる量です。

ロースカツ御膳食べられるじゃんYO!! いえーーい!!


ってことで、結局「普通に食べるくらいは問題なかった」わけだったのですが、ではもし、唐突にステーキをがっつり食べてしまったらどうなるの、っと、調べてみました。

塩分の場合、取りすぎは血圧に直結します。そして基本的に「毛細血管の塊」である腎臓に、高血圧はストレートにダメージを加えます。高血圧性の腎不全というのもあるくらいです。

で、タンパク質は分解の際に、血中尿素窒素を増やします。血中尿素窒素が増えた場合、まず腎臓に負担がかかります。腎機能的に血中尿素窒素を処理しきれない場合、いわゆる「尿毒症」の症状が出てきます。これもひどくなれば死にますが、死んでしまう前に色々な症状が出てきます。

【脳】意識障害、けいれん、不眠、頭痛
【眼】視力障害、眼底出血
【口】尿臭、歯肉出血、味覚異常、金属様の味
【顔】むくみ、黄土色、貧血様
【心臓】心肥大、心不全、心膜炎、動悸、高血圧
【肺】咳、息苦しい、肺水腫、胸水、大きな呼吸になる
【血液】尿素窒素・クレアチニン・カリウム上昇、貧血、酸性になる
【腎臓】尿量減少
【胃腸】食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢、潰瘍
【皮膚】皮下出血、むくみ、色素沈着、かゆみ
【末梢神経】感覚異常、イライラ感
【骨】低カルシウム血症、高リン血症、骨病変

全腎協のサイトからサクッとコピペりました。ひぃや〜〜と変な声が出ます。腎機能が落ちて出現する身体症状ってのは、ほぼ尿毒症の症状だったんですねえ。

心当たり、無くもありません。「あれ、どうしたんだっけ?」って皮下出血、ちょいちょいあります。一時期気持ち悪くて食欲不振な時はありました。やたらあちこち痒いのはアトピーがひどいんだと思ってました。最近老眼が進んで進んで……は関係なさそう。


タンパク質の取りすぎは怖いですが、おおよそでも食べられる量がわかったのは安心です。しかしやはりこの病気の食事は難しい。前回の診察時に医師に「栄養指導」の予約を当たり前のように入れられましたが、今となっては非常にありがたいです。次回診察時にがっつり説明を聞いてきます。



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