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チャレンジ初診証明

続きです。初診証明取得への道です。

B病院の付近をGoogleマップで検索したところ、B病院の場所に別の名前の病院があることがわかりました。ストリートビューで確認すると建物に見覚えがあります。これで、住所がわかりました。

で、もう少し検索してみると、なんと、B病院閉院後、B病院のスタッフが作った病院が近くにあることがわかりました。カルテは破棄しているでしょうが、ひとまず問い合わせてみました。

「そちらの病院は元B病院のスタッフがやられている病院で間違いないでしょうか」

「はい」

「B病院のカルテって残っていますでしょうか」

「残ってませんね」

はい瞬殺。これは想定内です。私にはもうひとつ考えていることがありました。


C病院が、B病院からの紹介状を保存していたり、紹介があったことをカルテに残している可能性です。もちろんそこには「B病院で診察を受けた日付」が入っていないといけません。紹介状の原本が無くても、カルテに転載されていればそれが証拠になる可能性はあります。

紹介状にそんな記述が入るのかどうか、私は紹介状を見たことがないので定かではありません。そもそもC病院にカルテが残っているかどうかも不確かです。

ただ、大学病院や大きな病院は、カルテを貴重な資料として長期間残していることがあるらしいのです。C病院は間違いなくその地域で一番大きな病院です。今の所、この可能性に賭けてみるしかありません。これがダメならどうすればいいんだと天を仰ぎます。

割と切羽詰まった状況ですが、ちょっとだけミステリーの探偵役の気分でもあります。

電話をC病院の腎臓内科に繋いでもらい、電話の向こうのおばちゃんに説明します。199x年頃であること。必要なのはC病院に診断書や受診状況等証明書を書いてもらうことではなく、「B病院からの紹介状」であること。なんとか状況は理解してもらえたようなのですが、大きな壁がありました。

「直接来てもらって本人確認をしてもらわないとですね」

はい、聳え立つ「個人情報」の壁。そりゃそうだという話でもあります。他人にカルテを開示するわけにもいきません。ただ、簡単に言いますがC病院、現住所から飛行機の距離です。LCCが飛んでなきゃ頭を抱えるところでした。

電話でカルテの存在は確認できませんでしたが、電話で対応してくれたおばちゃんは決して

「その頃のカルテはもうありませんね」

とは言いませんでした。一言も。本人確認はされないまでも名前と生年月日は聞かれましたし、その点はちょっと希望があるのではないかと思っています。


カルテの保管期間は5年だそうです。短い。短すぎる。5年というのは紙ベースのカルテの保管場所を考慮しての期間のはずなので、カルテの電子化以降は、電子カルテを永久に外部メディアにでも保存しておけばいいはずなのです。

ただ、それでも閉院に伴うカルテ破棄には対応できません。中途半端に残って流出してもダメですし。どこか公的施設でカルテを一元管理して、マイナンバーに結びつけるようなことが実現したらいいなと思うのです。ふわっと考えるだけでも、すごく便利だったり詐欺を防げたりできそうです。そのためのマイナンバーのはずなのです。政治家さーん。

というわけで、LCCで飛んじゃうぞ編に続きます! たぶん!



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