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あとの走り書き 睦月 十四

新しい年になりましたね。
皆さま本年も、どうかよろしくお願い申し上げます。

さて一月の呼び名、睦月(むつき)とは、
お正月に家族や親戚が集まり、睦み合う(むつみあう・互いに親しみ合う、仲良くすること)ことから「睦び月(むつびづき)」が略されたものというのが、一般的な説らしいです。

「睦(むつ)ぶ」とは、仲よくすること。
新年を祝って、家族や親族が集まり、睦び親しむ月。
年の初めを、みんな仲よく過ごしたいというのは、
誰もが持っている気持ちですものね。
睦言、睦事なんて色っぽい意味でも使いますが
鹿もまあ、うん。睦まじき新年を過ごしてまいりました。へへ

仲睦まじきは美しきかな、とは
武者小路実篤氏が好んで色紙などに書いていた言葉だそうです。
人に限らず、動物にしろ、仲良くしていることをみるのも
心が温かくなるものですよね。
それを割って壊すのが趣味の無粋な方もいるけどねwww

美しくありたいという矜持はあるものの
美しいものを壊すのもまた美学。
いつか壊れるから、今を愛でるのも美学。
儚いから美しいのか、美しいから儚いのか。
美しいままでいる事は出来ないのか。

先日友人と話した折に
楽しいことに中に嫌な事が混じった場合の対処
と、いう話題になりまして。
前出の彼女は「その混じった嫌な事を嫌な事と思わない」
楽しいことの方にフォーカスするというの。
すげえ!尊敬・・・
鹿はねーダメですね
果物の腐った部分があったとして、丁寧にソコを取り除きたい。
なるべく取り除く部分は小さくしたい。
取り除く努力は惜しまないので、
気づくと取り除くことに一生懸命になりすぎて
目的は美味しく食べる事だったのか
はたまた取り除くことだったのか
なんて本末転倒になりがち

腐った部分を丁寧に取り除きたい衝動に駆られていたら
とある友に「なんかすごく不健全」と言われたので
日本語厨はいつもの癖で調べてみる。

 ふ‐けんぜん【不健全】 
 すこやかでないこと。
 物事の状態などがゆがんでいること。
 また、そのさま。

そうか。
さてさてどこからが健全でどこからが不健全なのか。

健全な魂と不健全な肉体
不健全な魂と健全な肉体
健全な自己愛と不健全な自己愛

わからなくなってきた
・・・きっと聞き間違いで「不謹慎」だったの、かもしれない。

不謹慎な魂と不謹慎な肉体

 ふ‐きんしん【不謹慎】
 つつしみのないこと。
 また、そのさま。ふまじめ。

確実に不健全より、不謹慎の方が楽しそう。
不謹慎な魂と健全な肉体
え?いや逆かしら?
健全な魂と不謹慎な肉体?
あ、こっち。え?どっち?

あれれ、わからなくなってきた。
どっちも捨てがたい気がします。

果物と肉と女はね
腐りかけが美味しいんですって事だから
腐りかけのうちに、腐る前にね
美味しくいただいて、いただかれればいいんだわ、と
しみじみ思うことにした鹿でございます。

ではまた。

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