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鬼は疽と あとの祭り書き

おにはーそと
ふくはーうち
と。
子供のころ節分の豆を鼻に突っ込み、
取れなくなって耳鼻科につれていかれた鹿ですが
本日節分につき、鹿なりの鬼を書いてみました。
「鬼は疽と」あとの祭り書きでございます。

節分、ってちょっと地味なイベントですよね
豆をまいて福を寄せ、鬼を退治する。
作品詳細にも書きましたが
本来の意味としては、「節分」は実は年4回あるんだそうで。
季節の節目である「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前日のことを
節分、といい、漢字の通り「季節の分け目」の日という意味。
その中でも旧暦では春から1年が始まるとされていたので、
「立春」の前日である「春の節分」に重きが置かれ、
今では「春の節分」=「節分」という認識が広まったそうです。

だからね、春夏秋冬いつ読んでくれてもいいんですよ?
っていう宣伝w

この本を書くときに「おにはそと」という音を
「おには『そ』、と」っていう音でとらえたくて
『そ』の漢字を
あれにするかーこれにするかーどういう意味があるかー
って、結構あちこち散らかしました。

その中で拾った「疽」
・悪性の腫物の一種。はれもの。

壊疽(えそ)の「疽」ですね
これだー
鬼=自分の中の色々な、汚い醜い、
でも湧いてしまう気持ち。
だとするならば
それはどう処理していけばいいのだろう
豆をまいて追い払えるなら
もう、投網ぶぁああああああって投げる並みにまくよね。

ほんとにね、もうそれは
人の業というか、ええもう。

鹿は結構、根に持つタイプなんで
しかも文句もためて詰め合わせアソートで進呈するタイプなんで
ほんとにね、ええそれはそれは、ええもう。

業にまみれて「小さな鬼」を量産して
最近はもう鬼と戯れながら
いっそ鬼とタンゴを…あ、いや、それは違う。

自分の鬼とどう共存していくのか。

そのために、

そんなことで鬼を払えるとは
思ってもいなくてもさ
豆をまき、福を願って豆を食う。
そういうことが必要なんだよね、「人」には。
「鬼」に取り込まれてしまわないようにね。

「鬼は疽と」そんなお話です。

春夏秋冬いつでも!←
お手に取っていただければ喜びます。

追記:「鬼は疽と」→「おには、はれものと」と
読んでくださった演者さんがいらっしゃいました。
ほぅ!と、それはまた、とてもとても素敵な切り口でございました。
ありがとうございました。
素敵だったのでこちらのタイトルからも
「(そ)」を外させていただきました。


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