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子どもは別人格だから。心配いらないのです。

子どもに怒ったり叱ったり、感情的になるとき。
何がそうさせるのか、考えたことはありますか?

子どもの発言や行動に対して自分の怒りスイッチが入り、イラッとするのだとしたら、その一つ手前の理由は一体何なのかを考えてみたことはありますか?

しあわせなおかあさん塾 青山節美さんのYouTubeをご覧になった視聴者さんからの質問に答えておられる動画がたくさんあるのですが、
その中でもお気に入り!真実!シンプル!この考えが子育ての不安の根っこだわ!と思う動画をご紹介させて下さい。

【賢い子どもの育て方】叱ってばかりいるんだけど、子供にどう接したらいい??

このご質問されたパパさん、素敵ですね。
ママさんからの言葉に耳を傾け、自分ではどうしたらいいかわからなかったら、専門の知識を持つ人の助けを仰ぐ。
そして自分自身を見つめて答えを出されて。またその答えが自分自身をある意味曝け出すような内容であっても、認め、向き合われていることに感動しました。

自分のようになってほしくないという気持ちは、多かれ少なかれ持ってしまいがちですね。

大人になってから、あの時もっとしっかり勉強しておけば、体に気をつけていれば、習い事に真面目に取り組んでいれば、というふうな後悔もあるでしょう。

ただ、〇〇しなければ認められない、〇〇できなければ受け入れられない、愛されないという、条件付きで育てられた人は、やはり自分で自分に対しても条件付きの価値をつけてしまい、その価値で他人も縛りがちになるのかもしれません。

しかし子どもは、私たち親とは別人格。子どもは子ども、私は私、なんですよね。
生物学的に血のつながりがあり、遺伝子が多々引き継がれてはいますが、
全く違う時代、場所、親、周りの環境で生を受けた子どもは、親の欠点を丸ごと引き継ぐ要素など、ほとんどないに等しいでしょう。

自分のできないところに意識を向け、できないリストを作っている私たち。
その不安やダメ出しから生まれたリストに基づいて子どもを見ていると、そこに我が子を当てはめようとしてしまうのかも。

占いみたいなもので、〇〇座はこんな性格、と言われたらなんとなくそうかなと思うのと同様、
子どもをできない前提で作り上げたリストに照らし合わせては些細なことにまでチェックをつけているような状態になってはいませんか?

例えば親はコミュニケーションが苦手で算数が苦手で片付けが苦手かもしれないけど、子どもは別の一個人。
そこは遺伝でも何でもなく、子どもはコミュニケーションを難なくこなし、算数を面白いと感じ、片付けが苦じゃない場合もある。

その反面、親は理科や社会が大好きでも、子どもには関心がない分野だったり、運動が得意でも子どもは製作が好きかもしれない。

自分の得意を我が子にも得意になってもらいたいという気持ちも、ただのお節介であり過干渉だということに、一日も早く気づきたいものです。

苦手を必死に努力して頑張って克服した人や、
自分の得意や好きなことを子どもができない姿を見ると、なぜできないのかと自分と子どもを勝手に重ねてザワザワしてしまうのも同じですね。

できるようになりたいと思って苦手を克服するタイミングは、子どもの中にある。
リスクを説明したり、できなさを指摘したり、
叱咤激励をしたとしても、
自分の中で苦手を克服しようと努力するしないは子ども側の問題。
親が手出し口出ししてタイミングを潰すという悪循環を生み出さないよう、見守ることに徹したいと思います。(自分への戒め)


こちらの動画で大切なメッセージが最後にありました。

子どもはお父さんお母さんが大好き。
大好きな人が自分のようになってほしくないと思っているということは、子どもにはとても寂しく、残念なこと。
大好きな人が自分のようになるなと自分を否定している状況は、子どもが大好きでいてくれている気持ちまでも否定しているようで、胸が痛みませんか?
だから、心配や不安から叱ったり怒るよりも、子どもを愛している、しあわせになってほしい、豊かな人生を歩んでほしいという気持ちの方を言葉にしたり、心の中でつぶやきながら子どもに伝えましょう。
というメッセージです。

私たちは一生懸命になりすぎて、関わり方、そして子どもの育ちを知らないがために、
ついガミガミ言ってしまいます。
しかし子どもは生まれながらにしてしっかり自分で歩めるようにできていて、しあわせな未来に向かって歩んでいる子どもたちに、私たち大人ができることは実はほんの少ししかないのです。
そのしてあげられることとは。
安心して生きて行けるようにしてあげることです。

安心して生きられるって、どんな事でしょうね。

成績がいいこと?ネームバリューのある会社に勤めること?お金持ちになること?

わたしは、子どもが大人になったら、
どんなところであれ、自分らしく、人に恵まれ、笑って生きていてほしいなぁと思います。

子どもは大人のミニチュアではないので、時に適切な支援や親の目が必要な場面もあります。
まだ経験が浅く知識もない彼らに手助けは必要な場面はあるし、時に専門分野のプロの力をお借りする場面もあるかもしれません。

ただ、子どもが自ら伸びていく方向に先回りして整えたりする必要もないのです。

朝顔のツルはそばに立ててもらった支柱を自分の力で見つけ、それに巻きついてぐんぐん伸びていくように、親は程よい距離で見守り、支えていくだけ。親が無理に巻き付けなくとも大丈夫。

子どもの力を信じる。
親も学ぶって楽しい、仕事ってやりがいかある、綺麗になると気持ちがいいね、約束守ってもらえたら嬉しいね、と、日常そのものを楽しみながら、親子で一緒に「できる喜び」を積み上げていきたいなぁと思います。

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